こんにちは。北海道壮瞥（そうべつ）町です。

地方に移住する方法の一つとして「地域おこし協力隊」という制度があります。
地域おこし協力隊の制度を利用することで、地方への移住をスムーズにスタートしやすいというメリットがありますが、もちろん注意しなくてはいけないこともあります。

今回は、地域おこし協力隊に向いている人について解説します。
地域おこし協力隊として地方に移住するメリット・デメリットもあわせてご紹介するので、地域おこし協力隊に興味がある、地域おこし協力隊として移住してみたいという方はぜひご覧ください。

地域おこし協力隊とは？

地域おこし協力隊とは、都市部に住んでいる人が課題を抱える地方に移住し、地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図るという取り組みです。

2009年からスタートした制度で、多くの自治体がそれぞれの課題を解決すべく地域おこし協力隊を募集しています。
移住者は住民票を異動して、本格的に生活の拠点を移すことが条件。
自治体から地域おこし協力隊として委嘱されて地域に根差したさまざまな活動を行い、報償費（給与等）と活動費を受け取ります。

地域おこし協力隊の仕事内容は自治体が持つ課題ごとに異なり、農林水産業など地元産業への従事や、地域特産品の開発や加工、地域情報や観光サービスの発信など多岐に渡ります。

大きく分けると「具体的な業務内容が決められているケース」「地域課題の解決をミッションに自分で方法を見つけて取り組むケース」「起業し地域の課題を解決するケース」の3つの種類があります。

地域おこし協力隊の仕事内容については「地域おこし協力隊とは？メリットや注意点も知ろう」でもさらに詳しく解説していますので、あわせてぜひご覧ください。

地域おこし協力隊に向いている人・向いていない人の特徴とは？

地域おこし協力隊は、地域協力活動を行うという点で「移住して一般企業に就職する」のとは少し違った移住になります。

そのため、次のような人が地域おこし協力隊に向いているのではないでしょうか。

自分で課題を見つけて仕事を作り出せる人

地域おこし協力隊の仕事は、解決すべき課題や問題、ある程度の方針があっても、具体的な業務内容が決まっていないケースも多くあります。

そのため、課題を解決するためにどんなことをすれば良いのかを自分で考え、見つけ出し、行動していかなくてはいけません。

自分で課題や目標を見つけ、解決するために地元の人と協力し合い、企画や計画を立てて能動的に活動できる人が地域おこし協力隊に向いています。

コミュニケーションを積極的にとれる人

地域協力活動をスムーズに行うためには、地元の人たちの協力が欠かせません。

自治体の職員や地元産業の従事者、商店街のキーマンなど、さまざまな人たちと積極的に交流や意見交換をし、ときには協力を得ながら、一緒に活動を進めていくことになるでしょう。

また、都会と比べて地方は人と人との距離感が近い傾向があり、ご近所さん付き合いなども楽しめる方だと、なお良いでしょう。

地方ではご近所さん同士で助け合うことが多いです。
コミュニケーションを積極的にとることで、会話の中から地方の課題を知ることもあるでしょう。

失敗しても立ち直りが早い人

地域おこし協力隊の仕事では、自ら課題を見つけ仕事を作り出すので、失敗はつきものです。
思うように企画がうまく進まないこともあるでしょう。

失敗しても、状況を受け入れ、柔軟に対応していく力も、地域おこし協力隊にとって必要になってきます。
悩んだ時は一人で抱え込まず、自治体の人に相談しつつ、乗り越えていくことも大切です。

つまづいた時でもポジティブに考え、立ち直れる人は地域おこし協力隊に向いていますよ。

一方、地域おこし協力隊に向いていないのは、上記の3つが苦手な方です。
自分で仕事を作り出すのが苦手な方、指示がないと動けないような方、新しい環境や変化が苦手、人とコミュニケーションをとるのが苦手、という方は地域おこし協力隊には不向きかもしれません。

また、地方移住にもさまざまなケースがあります。
●「企業で働きたい」
●「農業をしたい」
●「お店を開きたい」
●「仕事はせずにのんびり過ごしたい」
など、目的に合った移住先を探すと、移住後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

移住先を探したり検討したりするヒントとして、移住マッチングサイトを活用する方法もあります。
詳しくは「移住マッチングサイトとは？活用方法や代表的なサイト」もあわせてぜひご覧ください。

地域おこし協力隊となって地方移住するメリット・デメリット

地域おこし協力隊の制度を利用し、地方移住するメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

メリット①地域に溶け込みやすい

知らない土地への移住は不安もあると思いますが、地域おこし協力隊としての移住なら、移住後のサポートが充実している自治体がほとんど。

既に移住者の受け入れ実績があったり、前任の地域おこし協力隊が定住していたりするケースも多く、何かわからないことがあっても頼れる先があるため安心です。
また、地域協力活動を行うため、地域の方との交流も持ちやすいです。

ちなみに壮瞥町では、実際に地域おこし協力隊でいる移住者の方のインタビュー記事もあります。
どのような活動をして、どのように地域に溶け込んでいるのか「移住者の声」（移住者のインタビュー）もぜひあわせてご覧ください。

メリット②収入を確保して移住ができる

地方移住で一番の心配といえば、やはり仕事があるかどうかという点。
その点、地域おこし協力隊としての移住なら、一定の収入を確保した上での移住となるため、収入の心配はありません。

報酬額や副業の可否などは自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

デメリット①自分のやりたいことができるとは限らない

自分が思い描いていた理想の生活や活動と、自治体が求める活動や必要とされる業務内容にギャップがある可能性があります。

また、地域ごとにその地域の特性や仕事の進め方に特徴があるケースなどもあり、仕事の進め方においても自分の思う通りにできるとは限りません。
自分のやりたいことと地域が求めることに大きな差異がないか、自分の思い描く生活ができるのかなど、下見などを行ってしっかりリサーチしたうえで決断しましょう。

デメリット②任期後の生活を考える必要がある

地域おこし協力隊の任期は1年単位で、最長3年です。
任期終了後には、自分で収入を得て暮らしていかなくてはいけません。

1〜3年という短い期間の間に、地域おこし協力隊として活動をしながら任期後の生活についても計画を立てる必要があります。
任期中に自分の事業の土台やそのための人脈を作り、任期後に起業をするという方もよくみられます。

なお、地方移住にあたってはメリットだけでなく、デメリットや注意点などもしっかり把握したうえで検討することをおすすめします。
地方移住のメリットとデメリットについては「地方移住のメリット・デメリットとは？」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

地域おこし協力隊に向いている人はぜひ地方移住の選択肢に

地域おこし協力隊とは、都市部から地方へ移住して地域協力活動を行いながら、定住・定着を図るという取り組み。
移住者は自治体から委嘱されて、地域の課題を解決するための活動を行います。
具体的な業務内容は地域産業への従事や地域特産品の開発・加工、地域情報や観光サービスの発信など、自治体によってさまざまです。

地域おこし協力隊に向いている人は、新たな土地で新たな仲間と協力しながら、新しいことにチャレンジできるような人！

地域の課題解決のための企画や計画は自分で立てるというケースも多いですし、そのためには地域の方々と積極的にコミュニケーションをとりながら進めていく必要があるからです。

自分で仕事を作り出すのが苦手、新しい環境や変化が苦手、人とコミュニケーションをとることが苦手という方には、向いていないかもしれません。

地域おこし協力隊としての地方移住は、地域に溶け込みやすいことと一定の収入を確保して地方移住ができるというメリットがあります。
一方で、自分がやりたいことと求められていることにギャップがある可能性や、任期後の生活についても考える必要があることが注意点です。

北海道壮瞥町も、移住・定住サポート、仕事、子育て、住まいなどをサポートしています。
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【お問い合わせ先】

壮瞥町役場企画財政課企画広報係

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電話：0142-66-2121
メール：kikaku@town.sobetsu.lg.jp

壮瞥町はどんな町？

北海道の中央南西部、札幌市や新千歳空港から2時間圏内に位置し、2008年の「北海道洞爺湖サミット」で脚光を浴びた風光明媚な洞爺湖の東側に位置する町です。
年間150万人以上の観光客で賑わう国の天然記念物・昭和新山などの貴重な地質遺産が存在し、世界ジオパークに登録された洞爺湖・有珠山エリアにある人口2,500人ほどの小さなまちです。
北海道内では比較的温暖な気候から、リンゴ・サクランボなどの果樹、トマト・とうもろこし・アスパラガスなどの野菜、米などの多種多様な農産物が栽培されています。
また、昭和新山や有珠山などの火山の恵みである温泉施設も町内に点在しています。
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