「地域の子育て力」とは?課題や取り組み事例をご紹介
こんにちは。北海道壮瞥(そうべつ)町です。
「地域の子育て力」とは、家庭と地域が一体となって子育てを支える仕組みや環境を指します。核家族化や共働き家庭の増加により、家庭だけでは育児が難しい時代。地域全体が連携することで、保護者の負担を軽減し、子どもたちの健全な成長を支える仕組みが求められています。
本記事では、「地域の子育て力」が求められる背景や、その向上に向けた各自治体の取り組み事例を詳しくご紹介します。また、壮瞥町独自の子育て支援制度や地元で暮らす先輩ママの声もあわせてお届けしますので、最後までご覧ください。
今、「地域の子育て力」が注目されている理由
日本社会の子育てを取り巻く環境は、この数十年で大きく変化してきました。
核家族や共働き世帯の増加により、家庭だけでの育児が大変になっています。
また、地域社会のつながりが薄れることにより、かつては当たり前だった近所づきあいや子どもを通じた交流も減少しています。
これは、子どもの多様な社会経験の機会が減少し、子どもの健全な成長に必要な経験が不足すると同時に、子育て中の親の孤立化、育児不安、ストレスなどにもつながっています。
地域の子育て力とは
「地域の子育て力」とは、家庭だけではなく地域全体が連携して子育てを支える仕組みや環境を指します。具体的には、以下のような要素が挙げられます。
● 子育ての悩みを気軽に相談できる場所や人の存在
● 子育てを通じた仲間づくりの機会
● 子どもと大人が一緒に参加できる地域行事
● 地域行事を提供する制度や取り組み
● 子育てに関する地域の意識
● 保育園や児童館などの施設の充実と柔軟な利用体制
● 企業による子育てと仕事の両立支援
● 地域のボランティア団体による支援活動 など
子育て中の保護者や家庭を支え、子どもたちの健全な成長を守るためにも、地域の子育て力は欠かせないもの。
地域住民が身近な存在として寄り添い、子どもたちと保護者を支える支援制度や取り組みが求められています。
「地域の子育て力」を育むための各自治体の取り組み
各自治体では、地域の子育て力を高めるためのさまざまな制度や取り組みが行われています。
それぞれの地域の特性や課題に応じた独自の取り組みが展開されており、その中から特徴的な例をご紹介します。
家庭訪問による相談支援
専門知識を持つサポーターが、子育て家庭に訪問。
子育てに関する不安や悩みなど保護者の困りごとを引き出し、精神的な支えになったり、適切なサポートを提供します。
訪問時に困りごとや悩みがなくても、今後の窓口として案内しておくことで、子育てしていく中での不安を軽減することにつながります。
保護者のニーズに寄り添う保育園の運営
24時間365日開園の公立保育園を運営する自治体もあります。
土日や夜間も預けられ、多様な働き方に対応した保育サービスを提供。
自治体が運営費の一部を補助することで、保育料も比較的安価に抑えられています。
親子の交流の場づくり
児童館などを利用し、子どもたちがボランティアと遊ぶ間、保護者同士の交流を深められる場所や、季節の行事を楽しむイベントなどが企画されています。
季節行事を通じて親子がリフレッシュできる場を提供し、子育て中の保護者の孤立感軽減を図ります。
スポーツ少年団や地域クラブ活動の活性化
スポーツクラブや週末の土曜学校などを開催し、子どもたちがさまざまな経験をする機会を広げています。
異年齢、異世代の人たちと関わりながら、子どもたちが豊かな人間性や社会性を身につけるための支援を行います。
壮瞥町の「地域の子育て力」を育む取り組みと先輩ママの声
北海道有珠郡壮瞥町では、「子どもは地域の宝」という理念のもと、子ども・子育て支援条例を制定し、独自の子育て支援策を展開。
町全体で子どもの健やかな成長を支える環境づくりに取り組んでいます。
壮瞥町の子育て支援制度の一例をご紹介します。
そうべつ子どもセンター
そうべつ子どもセンターは、①認定こども園そうべつ保育所②子育て支援センター③児童館・児童クラブの3つの機能を持つ総合施設です。
①認定こども園そうべつ保育所は、保護者の就労時間等による長時間保育、就労時間等に関わらず利用できる教育標準時間保育を行っております。
②子育て支援センターは週2回の開放日や月に1回のサークル活動を行っております。
③児童館・児童クラブは放課後の子どもの居場所づくりなど多様なニーズに応えています。
壮瞥町の子どもの医療費助成制度
壮瞥町では、高校生までの子どもの医療費を全額助成しています。この取り組みは、経済的負担を軽減し、子どもたちの健康を地域全体で守ることを目的としています。
また、乳幼児健診や予防接種の費用助成なども行い、子どもの健康を支える環境づくりに力を入れています。
壮瞥町の子育て応援住宅「コティ」
町内の子育て世帯向けに建設された「コティ」は、保護者の意見を取り入れて設計された住宅です。
子どもの人数に応じた家賃の減額制度もあります。
「コティ」について、詳しくはこちらのコラムでも紹介しています▶北海道壮瞥(そうべつ)町へ移住するなら!子育て応援住宅のご紹介!
壮瞥町に移住した先輩ママの声
静岡県出身の長友加也さんは、壮瞥町の地域おこし協力隊として夫婦と2歳の娘さんの3人で壮瞥町へ移住しました。
長友さんは「壮瞥町は地域全体で子育てを支える環境が整っていて、地域と交流を深めながら子育てできるのが魅力です。たくさんの大人に見守られながら、子どもたちが自然と触れ合って成長できるって素晴らしいですね。」と語ります。長友さんは移住後、第2子を出産。地域おこし協力隊の任期後は、子育てをしながら個人事業主として活動しています。
壮瞥町移住者インタビュー
・壮瞥町 地域おこし協力隊 長友加也さん
・TOYACAFE珈琲焙煎所オーナー 長友加也さん
壮瞥町の充実した子育て支援。
子育て移住を検討している方は、ぜひ壮瞥町をご選択ください。
こちらのコラムで子育て移住のメリットや壮瞥町の子育て支援について詳しくご紹介しています▶地域で子どもを育てるメリットは?子育て移住についてもご紹介
給食から地域の子どもを育てる!
壮瞥町は、食育にも力を入れて取り組んでいます。
そうべつ保育所では、調理室を備え、子ども達の栽培活動で収穫した野菜を使った給食を提供するなど、完全給食となっています。
壮瞥町の小学校・中学校の給食は、壮瞥町のお隣・北海道伊達市にある、食育を推進するための総合食育拠点「だて歴史の杜食育センター」が毎日調理。
地元の伊達野菜を中心とした厳選食材を使用し、栄養教諭の指導のもと、おいしく安全な給食を作り、毎日作りたてを提供しています。
アレルギー対応食の専用ラインを設けるなど、きめ細かな配慮も特徴です。
給食を通じて、子どもが食べられるものが増えたという保護者の声も寄せられています。
学校給食メニューは施設内食育レストランで提供され、給食のおいしさや安全性を地域住民に広める取り組みも。
地域の子育て力が子育て家庭を支え未来をつくる
共働きや核家族の増加、地域とのつながりの希薄化などから、子育て負担が保護者に集中し、また子どもの社会経験の機会も減っています。
そんな中で、地域の子育て力を高めることは、保護者の育児不安・負担の軽減や、子どもたちの健やかな成長にとって重要です。
行政、地域住民、企業が一体となった支援体制の構築がこれからの子育て環境には不可欠。
壮瞥町をはじめとした各自治体では、さまざまな取り組みで地域の子育て力を高め、子育て家庭や子どもたちを支援しています。
北海道への移住を検討しているなら壮瞥町へ!
壮瞥町での暮らしや子育て支援に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。壮瞥町での新しい暮らしを、地域全体で応援します。
お問い合わせ先
壮瞥町役場企画財政課企画広報係
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電話:0142-66-2123
メール:kikaku@town.sobetsu.lg.jp
壮瞥町はどんな町?
北海道の中央南西部、札幌市や新千歳空港から2時間圏内に位置し、2008年の「北海道洞爺湖サミット」で脚光を浴びた風光明媚な洞爺湖の東側に位置する町です。
年間150万人以上の観光客で賑わう国の天然記念物・昭和新山などの貴重な地質遺産が存在し、世界ジオパークに登録された洞爺湖・有珠山エリアにある人口2,500人ほどの小さなまちです。
北海道内では比較的温暖な気候から、リンゴ・サクランボなどの果樹、トマト・とうもろこし・アスパラガスなどの野菜、米などの多種多様な農産物が栽培されています。
また、昭和新山や有珠山などの火山の恵みである温泉施設も町内に点在しています。
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