そうべつ手帖

地域おこし協力隊 はらの農業研修"清水農園"

こんにちわー!地域おこし協力隊 原の農業研修も最後となりました。
最後の研修先は『清水農園』さんです。

親方の初男さんは、高校卒業後に農家になられて40年にもなられるベテラン農家さんです。20代前半の時、海外青年協力隊としてシリアで2年間、農業機材の修理指導員として赴任していた為メカニックにも強く、ほとんどの機材はご自分で直してしまうそうです。

奥様の万知子さんは、主に現場を仕切っており、スタッフへの指導なども行っています。農作業が落ち着く時期になると漬物を作り、『万知子漬け』として、そうべつ道の駅サムズで販売しています。かれこれ10年ほど販売していて、人気商品としてリピーターも多くいるそうです。

清水農園では清水さんご夫妻のほか、スタッフとして、10代から30代の若者と60代のベテランさん、そして2人の中国人研修生が働いています。きゅうり、メロン、豆類、とうもろこし、ナス、ほうれん草、水菜、長ねぎ、イチゴと様々な野菜や果物を生産し、そうべつ道の駅のサムズさんや伊達の道の駅、コープなどで販売しています。

露地栽培とハウス栽培を行っていて、清水さんの農地へ行くと一面ハウスだらけ。60メートルから80メートルのハウスが全部で17棟も建てられています。中を覗くと収穫時期を待つ水菜や長ねぎ、ほうれん草が植えられていました。

研修中は、暖かい日が続いたり、霜が降りたりと寒暖の差が激しい日が続いたのですが、陽が射すとハウス内は、急激に温度が上がるので、スタッフの方々は、ハウスの側面の開け閉めをして、温度調節を頻繁に行い、作物の管理を徹底していました

今回の研修では、ほうれん草の収穫と袋詰め、ハウスの冬支度を研修させて頂きました。

ずらーっと植えられたほうれん草が圧巻ですね!このほうれん草を全て手作業で一つ一つ丁寧に収穫していきます。

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まず鎌を使って根を切り、一番外側にある双葉と本葉は、腐りやすい為採っていきます。そして根に付いた土を落とし、布で拭き、根を揃えてコンテナに詰めていきます。

採れたてのほうれん草は、思っていた以上に茎が折れやすく、葉っぱが絡みやすくなっています。強引に触ると品質の低下につながる為、赤ちゃんを触るように優しく扱います。

そうして収穫したほうれん草は、袋詰めの作業へと移ります。商品としてお客様へ届く、商品出荷の最終チェックをここで行っていきます。

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グラムを測り、根を揃えて切ります。切った部分から出てくる水分は、腐りやすくなる為、拭いておきます。そして袋に入れて、葉を広げて見栄え良く整えていきます。皆さんテンポ良く、効率良く進めていきます。この作業は、神経を使う作業な為、手先が器用な女性陣が活躍していました。

収穫と袋詰め、どちらの作業もかなりの数をこなしていく為、根気と集中力が必要になりましたが、スタッフの方達とも話ができて楽しく仕事が出来ました!

そうして、ほうれん草の収穫が終わったハウスは、冬支度の為、ハウスの横に張ってあるビニールを天井中央部分に巻き上げていき、骨組みのみの状態にしていきます。

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来年の作付けの為のハウスの土壌作りも、このタイミングで行っていきます。

土壌に堆肥と活性剤を均等に撒いていき、攪拌し、冬の間は、寝かせて、来春から作付けを行っていくそうです。

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清水農園さんでは、『パイロゲン』という多量の天然ミネラルと炭、微量の有機物を含んだ土壌活性剤を使用しています。これを使用することにより、微生物が活発に働き、有機物を分解し、健康な土壌へと変化していくそうです。

その結果、鮮度を保ったままの健康で美味しい野菜が作られるのだそうです。美味しい野菜作りの秘訣がここにありそうですね!

今回の研修では、初めてのハウス栽培を体験することが出来ました。雨や風などの天候にあまり左右されないハウス栽培ですが、代わりに気温には敏感に反応し、徹底した温度管理を行うことがとても大切だと感じました!

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清水農園さんの皆様、繁忙期で忙しい中、お時間を作って頂きありがとうございました!

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