そうべつ手帖

【北海道・重要文化財】有珠モシリ遺跡の熊に会う

こんにちは!北海道壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊で
熊好きの"おしみ"こと、清水です。

2021年8月にお隣・伊達市
「だて歴史文化ミュージアム」で開催されていた企画展
【有珠モシリ遺跡~北と南の出会った場所~】を見に行ってきました。

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有珠モシリ遺跡とは

伊達市、有珠(うす)湾の小島で発見された縄文時代晩期~続縄文時代の遺跡で
墓や貝塚などが見つかっています。
埋葬した人をもう一度葬り直す「改葬(かいそう)」をしていることが特徴です。

墓から出土した人骨の手首には、沖縄周辺でしか捕れない
イモガイで作った腕輪が見つかり
北海道と西日本の間で交流があったことを示しています。

続縄文文化と弥生文化をつなぐ貴重な遺跡といわれています。

このポスターを見ていただくと分かる通り
有珠モシリ遺跡の出土品の中に、熊が彫刻された匙型(さじがた)製品がメインで写っています。

熊です!
(これは熊好きとして)何が何でも行かないと!

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重要文化財・熊を彫った匙型製品

この匙型製品は、祭祀の時の道具と考えられています。

縄文時代の熊と人の関係を調べて見ると

「熊は特別な動物として位置づけられていた(信仰の対象となったのかもしれない)」
「アイヌ民族ではクマは神の使いとして特別な動物だった」

と記載されていました。

この時代の人たちにとって熊は
身近だけれど神聖で特別な存在だったのだろうと考えられますね。

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現在のように、彫刻刀やナイフなどもない中でここまでの再現力!
思った以上に熊で(熊好きとしては)とても感動しました!!

企画展には他にも出土品が展示されていました。
モシリ遺跡を空撮した映像も流れていてとても良かったのですが
滞在時間の8割は熊を愛でていました笑。
(※こちらの企画展は2021年8月22日(日)で終了しています。)

自分が住んでいるすぐ傍に
重要文化財、しかも熊の形をしたものがあったなんて
この企画展がなければきっと知らなかったと思います。
「だて歴史文化ミュージアム」さん!
素晴らしい企画展、ありがとうございました!

話は変わりまして・・・

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大作農園のミニトマト

壮瞥町はトマトが有名ですが
実は私・・・生のトマトは食べられないんです。
(でもトマトソースやケチャップは大好き!)

ですが今回、大作農園のミニトマトを大量に使って
トマトソースを1から作ってみることに。
(生のトマトから作るのは初めてでした!)

ソースを滑らかにするにはどうしても
トマトの皮むきをしなければなりません。

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ここで秘策!

ビニール袋いっぱいのミニトマトを全て冷凍。

トマトは湯むきが大変ですが
「冷凍した後に流水で簡単に皮がむける!」と
洞爺湖町でコロポックルを彫っている「あとぐち」さんに教わっていて
早速実践したところ、言っていた通り簡単でした!

(手間は掛かりますが、この作業が大事!)

みじん切りにした玉ねぎと鶏ひき肉を炒め
トマトと一緒に塩とローリエを入れて
甘さが出るまでグツグツ煮込んで完成!

半分はそのままトマトソース。
半分はトマトカレーにしてみました。

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甘酸っぱくて濃厚な壮瞥産トマトのカレー

暑い時期でもさっぱり!
10種類以上のミニトマトを使っているからでしょうか
旨味がギュッと詰まったトマトカレーになりました。

カレーの中の黒っぽいものは...焦げです笑。
(長時間煮込んでて、一瞬目を離したら底が少し焦げちゃいました。)

トマトソース作りという経験を積んだので、これからは
壮瞥町のトマトをどんどん消費していこうと思います!

大作農園さん!
美味しいトマト、ありがとうございました!!

【大作農園】
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