壮瞥神社「どんど焼き」に参加
みなさん、こんにちは!壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊の"おしみ"こと、清水です。
2021年。年が明けて半月が経ちました。
毎年「小正月」(1月15日前後)に行われる新春行事「どんど焼き」が
コロナ対策の元、壮瞥神社で行われました。
昨年はお祭りなど、人が集まる行事のほとんどが中止で
地域おこし協力隊としても、移住者の1人としても
町民の方とお会いしたり、お話する場が少なかった為
せっかくの機会なので、お正月飾りを持って参加してきました。
どんど焼きとは?
門松や注連(しめ)飾りによって出迎えた歳神様を
それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があります。
その他に1年間の災いを払い、豊作や商売繁盛、家内安全、
無病息災、子孫繁栄を願う火祭りが「どんど焼き」です。
地域によって呼び方が異なり
「左義長(さぎちょう)」(私の地元・福井では、"さぎっちょ"と呼んでいました。)
「どんどん焼き」「とんど焼き」「道祖神祭」などがあります。
今まで何度も参加したことはあったのですが
最初から最後(火が消える)までいたのは初めてだったので
「どんど焼き」がどのように行われたか、簡単にご紹介しますね。
お焚き上げ前、祭典にてお祓い
お正月飾りやお守り、古神矢・古神札等が積み上げられている手前に
りんごやみかん、お米やお神酒、スルメなどがお供えされています。
神主の松永さんが祝詞(のりと)を唱えた後に、代表者数名が玉串(たまぐし)を奉納。
積み上げられたお正月飾りなどの四方を囲んでいる
紙垂(しで)をつけたしめ縄を外し、点火すればお焚き上げがはじまります。
(しめ縄は、神聖な区域とその外とを区分するための標(しめ)であるといわれています。)
煙を浴びて無病息災を祈ります
お焚き上げの煙にのって歳神様が天上に帰っていくと考えられている為
その煙を浴びることで、歳神様のパワーをいただけるとも言われています。
神主さんもお話ししていましたが
「コロナの終息」は参加したみなさんの共通の願いだったのではないかと思います。
燃え残りが無いように火の調節をしているのかと思って見ていると
棒先をこちらに向けて「外すから(落とさないように)取って!」と。
何かと思うと、いかの形をした網にスルメが挟んである!!
「炙ってたんかーーーい!!!」
地元では燃えてるのを見ているだけだったので、まさかの体験でした笑。
聞くとお供えしていたスルメ。
その後、みかんやりんごも参加したみなさんに配られ、
私はお神酒までいただいてしまいました笑。
ちなみにスルメですが、"アタリメ"(=当たり目)と呼びますよね?
昔はお金のことを"オアシ"と呼んでいたことから
足がたくさんあるイカは「お金に困らない」とされ、
縁起物としてお供えされているそうです。(※その他、諸説あります。)
小正月に一年の邪気を払う
神社境内では、小豆たっぷりのおしるこが用意されていました。
野外でしたが、みんな距離を保って、とても大きな円に。
寒いけれどあまり火には近寄らない笑
コロナ禍らしい不思議な光景になっていました。
「寒いからおしるこなのかな?」と思っていましたが
小豆の赤い色には邪気を払う力があると考えられていて
小正月には「小豆粥」を食べる習慣があります。
(「枕草子」にも書かれているそうです!)
もしかすると、そんな意味も込められていたのかもしれません。
1時間ほど外にいたので、おしるこパワーで
心身あたたまり、なんとなく邪気も払えた気がします!
紙類は残りやすいことが多く
鉄の棒を使って全体がよく燃えるように調節していました。
私は子供の頃、お風呂を薪で沸かしていた経験があったので
この作業を手伝わせてもらえることに!!(ちょっとやってみたかった!)
が、この鉄の棒が長くて重い!
「なかなか上手だね~」と褒められて、つい調子に乗ってしまい
翌日、上腕二頭筋パンパン!!笑
火も小さくなり、そろそろ終了
まんべんなく燃え、最初の火の大きさと比べると1/8ほどに。
この時、残っていたのは壮瞥神社の松永さんご夫婦、神社の役員さん数名と私だけ笑。
こんなに火が小さくなるまでいたのは初めてでした。
知らぬ間に、帽子や肩、リュックに雪が積もっていました。
役員の方とお話していたら約2時間があっという間でした。
壮瞥町でのはじめての「どんど焼き」は、コロナ禍で密には交流できませんでしたが
マスク越しに笑顔で話をしてくれる町民の方々と
つかの間の、厳かで楽しい時間を過ごすことができました!
壮瞥神社の松永さんをはじめ、神社役員のみなさん
大変お世話になりました。
色々とお話出来てとても嬉しかったです。
ありがとうございました!
(微力ですが、またお手伝いさせてください。)
そして1日でも早くコロナが終息し
たくさんの方とお話できる機会が戻ってくることを願っています。