そうべつ手帖

世界に広がる新ウィンタースポーツ!雪合戦が始まりました!

こんにちは!地域おこし協力隊の原です。

北海道で冬に行われるイベントはたくさんありますが、壮瞥町には雪国の冬の遊びをスポーツにした面白いイベントがあります!

その名も『昭和新山国際雪合戦大会』です。

この大会は1987年に地域活性化のイベントを起こそうと壮瞥町の若者が立ち上がったことから始まり、翌年にはルール制定委員会が発足、1989年に第1回大会が開催されました。その年の参加チーム数はなんと70チーム!さらに第3回からは常に150を超えるチームが参加するなど、大きな反響を呼んでいます。また、1992年には、オーストラリアで初の国外の雪合戦大会が開催され、その後フィンランド、ノルウェー、ロシア、オランダ、スウェーデン、カナダ、アメリカ、ベルギーで大会が開催され、各国の連盟も発足していき世界の雪合戦として広がっていきました。

そんな雪合戦の胆振地区の予選大会が1月21日に開催されたので、お手伝いをしてきました!参加チームは一般、レディースの部、ジュニアを合わせて32チーム、およそ300名の方が選手として参加しました。

「雪合戦?小さい頃、雪遊びでやってたなー」なんて思ってたのですが、見学してみてビックリ!

昭和新山で行われた雪合戦、胆振地区予選大会の写真

まず会場に着くと参加選手たちは、グローブを使用してキャッチボール。パンッ!といい音を出しながらウォーミングアップしていました。しかしよく見ると、、なんか違う。ボールと思っていたのは、雪玉!しかも選手たちの球が速い!僕の想像していた雪合戦とは違う、良い意味で裏切られた印象でした。大人が本気で遊びだすとここまで進化するのかと、これはもう完全にスポーツとして一つの競技だなと実感しました。

雪玉を作る専用の雪玉製造機があり、雪質もパウダー状だと固まらない為、あえてヒーターで溶かした雪を使用します。チームによっては、雪玉にもこだわりを持って作っているようでした。

いざ試合が始まると、それぞれのチームが戦略を持って、静と動が入り混じる展開。アグレッシブに攻めつつ、冷静に守る頭脳戦が繰り広げられていました。真剣な眼差しで熱中して楽しむ大人とギャラリーの歓声が印象的でした。

今回の胆振予選の優勝チームは、一般の部はAS・SC、レディースの部はMISKY、壮瞥町内一般の部はLively Boys、壮瞥町内レディースの部はブラックピーチでした。ジュニア部門では虻小Aシューターズがジュニアチャンピオンに輝きました!

壮瞥町の雪合戦のパンフレットの写真

30年の歴史を感じるパンフレットの数々。

30年も大会が続く地域おこしのイベント。今では日本国内はもとより、海外からも参加者が集い、新たなスポーツとして雪合戦というジャンルを確立しようとしている。地域おこし協力隊として深く考えさせられた1日でした。大人も子供も本気で楽しんでいて、何よりも主催者側が行政や民間なんていう枠を通り越して、イベントを通して一つになって、楽しみながら運営している事が良いことだなと思いました。

本大会は2月24日、25日の2日間にわたって行われます。日本全国から戦いをくぐり抜けてきた強者たちが集います。海外からもフィンランド、カナダ、中国チームが参加します。 また今回は30回大会を記念して、国内の強豪チームから選抜された選手を集めた日本代表と海外チームのワールドカップ戦、45歳以上の選手のみが参加するレジェンドの部が開催されます。決戦は、雪も溶けるほど熱い戦いになるでしょう!2月末に北海道へご旅行の方、お近くにいらっしゃる方はぜひ観戦しにいらしてください!

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