【北海道・そうべつ】冬しか会えない「ニョロニョロ」
こんにちは。北海道壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊"おしみ"こと、清水です!
あまり大きな声では言えないのですが...
実は...
壮瞥町で「ニョロニョロ」を発見しました!!
と言っても、フィンランドの作家
トーベ・ヤンソンの「ムーミン」に出てくる
白くて集団で移動する"あれ"ではありません。
壮瞥町界隈では「ニョロニョロ」という愛称で親しまれている『氷筍』です。
氷筍(ひょうじゅん)とは?
‐3~‐5℃程度の洞窟内に発生する逆さの氷柱。
その姿がたけのこのような形状をしている為、この名で呼ばれています。
『氷筍』は、北海道では壮瞥町の隣、伊達市大滝区の百畳敷洞窟が有名です。
その「ニョロニョロ」に壮瞥で出会える!?
2月某日、星のおじさんトッシィさんに案内してもらい
「ニョロニョロ」に会いに行ってきました。
向かったのは壮瞥滝。
何十回も来ているこの場所。
このどこにニョロニョロがいるのか...全く想像がつきません。
お不動様に「無事に帰れますように。」と祈願した後
なんと壮瞥川に下ります!
雪の積もった斜面を登っていく
道路とは反対側の斜面を登ることに!
【体育2】の私には、もはやクライミング...!
トッシイさんの登った跡を確認しながら一歩ずつ
雪の積もった斜面をひたすら登ります。
とにかく必死なので(抜けてしまう)草を掴んで、トッシイさんに
「蔓とか木とか、丈夫なものに掴まってね~!」と優しく注意される私笑。
なんとか登り切り、今回最大の難所(足の踏み場無し!泣)も
お不動様とトッシイ様のおかげで渡ることができ、ようやく秘密の洞窟へ。
壮瞥の「ニョロニョロ」とご対面
ひっそりと、でも神秘的な存在感を放つ「ニョロニョロ」に初対面。
「氷筍」自体もちろん初めて見ましたが、、、不思議!
そして「ニョロニョロ」と呼びたくなる
何とも言えないかわいさもあります!!
この大きさになるまで天井から一体どれだけの水滴が落ち
どのくらい時間が掛かったのだろう?
考えると気が遠くなりそうです笑。
しかし、自然の神秘ですね。
「ニョロニョロ」は一番大きいものは30cmほど。
トッシイさんと一緒に「かわいいね」「不思議だね」と言いながら撮影会。
足元には小さな「ニョロニョロ」の赤ちゃんも!
こちらもかわいいー!
洞窟の奥には「ニョロニョロ」とは"別の住人"がいると言うことで
スマホのライトを点け
赤ちゃんを踏んづけないように注意しながら先に進みます。
洞窟の天井にライトが当たると
鉱物が反射してキラキラと光っていました。
(ここにも星空があったなんて!)
そして数メートル進んだところで・・・
いたーー!
分かりますか?
住人の正体は「コウモリ」
体長5~6cmの小さなコウモリが天上にぶら下がっています。
トッシイさんに聞くと、コウモリにも性格があるのか
広い洞窟の中、上記のように集まっているコウモリもいれば
下記のように一匹狼(コウモリですが...)もいるそう笑。
コウモリは「空を飛べる唯一の哺乳類」と呼ばれています。
翼と思われている部分、実は前足が進化して
指と指の間に薄い皮膜が広がっています。
暗闇の中でも超音波を使って
障害物にぶつかることなく飛ぶことが出来ます。
トッシイさんと「凍ってしまったコウモリの赤ちゃんかな?」と
話していた、天井にぶら下がった正体不明の氷。
「ニョロニョロ」とコウモリ。
身近でなかなか見られない"不思議"と出会った洞窟。
時期的にここに来られるのは一年の中でもわずか。
2021年はこれで最後らしく、次は来年の今頃かな?
(暖かくなると洞窟内に虫が増えてくるなどの理由がある為)
わずか1時間ほどの大冒険!
もちろん翌日は筋肉痛でした笑。
また、そうべつの穴場(洞窟だけに)を見つけたら
ブログにアップしたいと思います。
次回をお楽しみに!
そしてトッシイさん、いつも本当にありがとうございます。
(「隊長」と呼びたくなる後ろ姿です!)
【壮瞥川】
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