今日の壮瞥

田舎暮らしはアリ?ナシ? 北海道移住の魅力と不便さ

こんにちは、壮瞥町の高橋です!

近ごろ〈移住〉といえば「定年退職後のセカンドライフを田舎で」という方だけでなく、
若者や小さなお子さんのいるファミリーなどの地方移住も増えました。

実は私も、30代で都会暮らしをやめ、ファミリーでここ北海道壮瞥町での田舎暮らしを選んだ人間です。

私が都会から田舎に移って感じたこと、体験したこと、最近はどんな暮らしをしているのかなどを書いてみます。参考になったら嬉しいです。

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美しい田舎「そうべつ」の魅力 〜自然〜

壮瞥町は、北海道観光の代表格、「洞爺湖」の東側に位置する人口約3,000人ほどの小さな町です。

道内の人でも休日となればドライブやレジャーに訪れる風光明媚(ふうこうめいび)な土地ですが、私の場合は、自宅から車で5分も走れば、静かで美しい湖の眺めが毎日楽しめます。

この絶景と大自然を日常生活で楽しめることは、とても贅沢だなぁと思います。

また、壮瞥町固有の自然といえば「昭和新山」。町のシンボリックな存在で観光客も大勢来ます。火山と聞くとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、この町は長年の経験値から、他町よりも防災対策に優れていると強く感じます。

火山のおかげで気軽に行ける数多くの〈温泉〉と、土壌の良さから〈食〉の恵みも豊かです。

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美しい田舎「そうべつ」の魅力 〜食〜

いまさらですが、北海道は食べ物がとにかくおいしいし、新鮮です!

なかでも壮瞥町は、道内でも比較的温暖な地域なので、近所の農家さんが近頃おいしいと評判の北海道米や野菜、さらにイチゴやブドウ、リンゴなどの果物などを作っているので、直売所で安く買えたり、ご近所からいただくこともあります。果物が豊富なので、町ではワインやシードルなんかも造っています。

北海道産のナチュラルチーズや山菜をつまみにワインで乾杯。そんな晩酌も"普通"のこと。

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美しい田舎「そうべつ」の魅力 〜人〜

都会から移住してきた私にとって、いちばん驚いたのはこの部分かもしれません。
人口3,000人に満たない町ですから、しばらく住むと、だいたいの人が知り合いです(笑)

最初は自宅のご近所さんや職場の方ですが、祭や会合などに参加すれば、たちまち、みんなと知り合いに。
町全体が"大家族"みたいな温かさです。

田舎暮らしでの驚きと不便なところ

もちろん良いことばかりではありません。地方移住を望む方ならある程度、"無いこと"が"良いこと"、として移り住むと思いますが、実際に来てみると・・・無理、とならないために、まずは"無いこと"を正直に言っていきます。

■駅が無い。車は必須です

壮瞥町には、電車(JR)の駅がありません。大型スーパーやチェーン店、JRの特急駅が停車する伊達市まではバスがありますが、車は必須です。ちなみに伊達市まで車で約15分程度ですので、買い物などにさほど不便は感じません。伊達でも買えない物はインターネット注文で家まで届いてくれますし。

■娯楽やお店が少ない

インターネットが発達したとはいえ、やはり都会の便利さには敵いません。町内にコンビニと小さなスーパーは1軒ずつ、新鮮な野菜や果物も買える直売所や道の駅もありますが、ホームセンター、ましてやスターバックスなどがある訳もなく・・・。映画館や美術館、カラオケボックス、レンタルショップなどもありません。

実際、私も移住後、このジャンルの施設に行くことはめっきり少なくなりました。ちなみに、地元の方たちが経営するカフェや食堂などはあります。
洞爺湖周辺、素敵なカフェはたくさんありますが、冬季では営業していないですので、冬は少し寂しいです。
飲み会でしたら、町内唯一の小さいな小さいな居酒屋はありますが、人数が多くなれば、伊達市まで出かけることになります。

■仕事が少ない・職種が限られる

移住して直面するのが、働く場の少なさです。壮瞥の主な産業は農業と観光です。職種も限られる場合が多いですから、なかなか安定した仕事に就くのは難しいといえるでしょう。もともとフリーランス的な仕事や、クリエイティブ系の仕事をされていた方は、ある程度の実績を持っていれば地方にいても需要はあると思います。特にネットを使って仕事出来る人にはここで暮らしても問題ないと思います。ちなみに、2008年洞爺湖にあったG8サミットがあったため、ネット整備がとても進んでいます。ネットの利用者は少ない、この町で、ネットは空いている高速道路みたいな物です(笑)
また、就農する、店を開業する、起業したい、という方は別ですが、それでも好条件は少ないのが現実です。

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ご近所付き合いや地域活動がキーポイント

地方移住で最も大切なことが、このご近所(地域)付き合いと言っても過言ではありません。

小さな町では、昔から続いている会合やお祭などが頻繁にあり、都度、顔を出したり、手伝いをすることになります。
これについてはもう、風土や風習を受け入れ楽しむのが一番です。

例えば、町のスポーツ、剣道やバドミントンで特にそういった地域活動を通じた愛情が感じられるところです。
指導員として個人のフリーな時間を使って、子供たちに教えている地域の方、とても素敵だと思います。
町は小さいですので、たった一人だけの活動でも大きな違いです。
だから、この町には「みんなで作る感」が大切だと感じています。

何を楽しむか。目的と優先順位を持つこと

ここまで書くと、不便さが目立ってしまいますが、先にも述べた通り"無いこと"が"良いこと"として移住される方が多いはずです。
"無いこと"の中に存在する自分なりの大切なものを持っている人は、田舎暮らしや移住を楽しんでいる人が多いと感じます。

まとめ

●北海道の大自然を日常生活で楽しめる(景色、温泉・・・)
●「食」が新鮮で安全、健康的
●子どもがのびのび、自然や田畑が身近、空気がきれい
●車は必須だが、道路の渋滞や満員電車のストレスがない
●大型スーパー系の買い物は近隣都市でまとめ買い
●仕事の選択肢が限られる
●無いものは自分で作る
●ご近所付き合いと、地域行事や会合は大切に
●庭や畑仕事(自給自足) 、DIY、アウトドアなど趣味は自在
●時間の立て方を、自分らしくできる

私が個人的思うこと

こういう生活が幸せと思えるかどうかはもちろん、その人次第です。

私は田舎暮らしに抵抗している部分が特になかったので、無理なく田舎暮らしに移行できましたが、
都会の利便性は必要不可欠と考えている人にとってはこの生活は厳しいでしょう。

自分にとって、家族にとって、何が一番幸せなのか。
大切にしたい事の優先順位や、田舎暮らしを楽しむ目的をしっかり持つのが、成功への近道だと思います。

新しい町の仲間が増えるのは私にとって、田舎暮らしの楽しみのひとつです。