そうべつ手帖

オロフレトマトの季節到来

こんにちは。
壮瞥町地域おこし協力隊の今井です。

着任して早4カ月、壮瞥で初めて迎える冬の季節、先日、農作物直売所「サムズ」で買い物をしていると、噂に聞いていた「オロフレトマト」が売っていたので、早速購入しました。

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緑を感じる豊かな香りのトマト

早速食べてみると、酸味があって、青々とした香りがして、昔ながらの味わい。
トマトらしい味が濃厚にして、とっても美味しかったです。

弁景温泉を引き込み、その熱でハウスを温めて、この時期から採れ出すオロフレトマト。
個人的にとても気になっていたのですが、新藤農園の新藤雅己さんに機会をいただいたので、ハウスの中をご案内いただきました。(貴重な体験と素敵なお話し、ありがとうございます!!)

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ビニールハウスの設備にびっくり

きれいに整列したビニールハウスは立派な作りで、なかなかの迫力。
オロフレにはこうしたハウス群が全部で3か所あるとのことでした。

寒い季節なので、ジャケットを着たまま、中に入りましたが、ジワジワ汗が。
ハウスの中の温度計を見て納得。天気が良かったこともあり、室温は20℃を超えていました!

温泉水をハウス内の地表に通しているチューブに通すことでハウス内を暖房。25℃を超えないように、天窓の自動開閉で温度調整をしています。

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これだけの大きさのビニールハウスを温かく保ってくれる温泉熱の力には驚かされます。
脱炭素が叫ばれる昨今、約40年前から自然エネルギーを活用していることは、今後に向けた可能性を感じますね。

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トマトの茎はきれいに整列

ハウス内のトマトの茎は、誘引用に張り巡らされたテープに沿う形できれいに整列しています。
茎を伸ばす方向をある列は、奥向きに、向かいは手前向きにという形で、農家さんの手で誘導されています。
「茎を折らないように整列させるのは、結構難しくて大変」ということですが、トマトの育ちに影響する大事な作業です。
オロフレトマトの農家さんは全7軒ありますが、誘引の仕方など、育て方は農家さん毎に個性があるようです。

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オロフレトマトシーズンははじまったばかり

トマトの品種は「桃太郎はるか」という大玉のもの。
少し葉を避けると、大きなトマトがたくさん隠れていました。

ビニールハウスを訪れたのはちょうど1段目の収穫を迎えている時期。
1段目は形や大きさが安定せず、2段目以降は安定してくるそうです。
確かに、少し個性的な形をしたトマトも中にはあって、これはこれで愛着が湧きそうです。

単に温泉熱を利用して作っているだけではなく、農家さんが様々な工夫をして、ちゃんと手をかけて、大切に育てられているからこその味であることがわかりました。

2月から始まった収穫は、お盆前くらいまで続くとのこと。
ハウスの外では、冬、春、夏と季節が流れる間、トマトは手をかけられながら、着々と結実していってくれます。
移り行く季節の中で、様々な作物との組み合わせを楽しみたいと思います!!

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