そうべつ手帖

北海道 壮瞥町の移住を体験!

横浜在住家族が壮瞥町の移住を体験!

壮瞥町の地域おこし協力隊の長友です。 今日は横浜在住のご家族が壮瞥町に来て移住を体験してくれましたので、その様子や壮瞥町への印象 などをご紹介します。

「北海道の暮らしに興味がある」ということから、移住を体験してみて、北海道への移住を本格的に 検討!

北海道暮らしに興味がある方ならいろいろと知りたい情報がありますよね? このブログを見て参考にして頂けたら幸いです。


壮瞥町はどんな町?どこにあるの?

まず壮瞥町を知るためには、北海道のどのあたりに位置し、どんな町なのか知る必要があります。

壮瞥町が北海道のどの辺りに位置し、周辺市町村にはどんな観光名所や特産品があるのかが一目瞭然 の動画を参考までにご覧ください。

世界が注目するパウダースノーの聖地ニセコや白老町のアイヌ民族博物館、 さらに、名湯・登別やルスツリゾート、札幌までもが壮瞥町からドライブ圏内!!

まさに「住めば都」をシュミレーションできるムービーマップになっています。

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【Youtubeリンク先】 https://youtu.be/ZDWuBvwvAKQ


それでは本題に戻ります。

Hさんに北海道移住に対しての質問をしてみました。

北海道の暮らしに興味があるとのことですがどうして北海道の暮らしに興味があるのでしょう か?

移住体験についてご協力を頂いたのは、 「Hさん家族」 です。(神奈川県横浜市在住 ・中学生と小学生のお子さんが3人いる5人家族)

今回はお母さんと小学生の女の子2人の3人旅でした。 都会の中で住むご家族ですが、自然とのふれあいを大切にして日々過ごしているそうです。

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写真 「横浜でのいつもの風景」

Q.北海道の暮らしのどんなところに興味がありますか?

A. 自然が豊かでそれを身近に感じながら生きている人の暮らしぶりに関心があります。大人の男の人が子供みたいに(無邪気に)山や湖などの自然と戯れている姿に興味を持ちました 都会では大自然というのは身近ではないので、自己責任で自然遊びをしている人は、自然の畏敬 の念があるなと感じます。都会の人が自然に対する姿勢の違いと北海道で暮らす方との違いみた いなのを感じてみたいなと思っています。

Q.今の暮らしの中で変えたい、変わりたいと思うところはありますか?

A.水のそばに住みたいです。水はそばにいるだけで豊かになるし、湧き水のあるそばに住みたい。 それだけで体調が整うので、そういうところのそばに住むことは憧れです。

Q.北海道へ移住するにあたり一番大変(高いハードル)だと思うことは何ですか?

A.それは仕事と住宅を見つけることです。まず一番は安定した収入源の確保が出来るかどうか?と いうのがあります。自分がそこで住むイメージを持ちたいので入れる住宅があるのかどうか?その2点は重要だと感じています。それと、空いた住宅などがあればその情報もすぐにもらえた らもっと行きやすくなると感じています。


【壮瞥町内を案内】

生活の拠点となる住宅やスーパー・ショップ・病院についてです。

現在壮瞥町では移住サイトの中で「空き家バンク」を紹介していたり、随時募集している町営住宅を ご紹介しています。

▷壮瞥町の移住情報サイトへ

移住してすぐに家を建てるというのもなかなか難しいところ・・・ まずは町営住宅に住みながら町の暮らしに慣れ、住まいについての情報収集をするというのが壮瞥町 ではオススメ方法です。 町営住宅について、子どもがいる家庭に是非オススメしたいのが「子育て応援住宅 コティ」です。

▷子育て応援住宅 コティへ

この子育て応援住宅についてコンセプトと住宅の雰囲気や中に入って見た感想などお聞きしました。

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「町内でも人気の高いお母さんのアイディアが詰まった住宅。」

Q 町営住宅(外観も合わせて)について、感じたことなど感想をお聞かせください。

A. この住宅がとても羨ましくなりました。ここが空いたらすぐにでも住みたいと思うほど魅力的に感 じました。立地も郵便局の目の前だし、道の駅も近いし、学校も近いし、それから隣の建物との距 離感も程よくて、そして何より家の中が良かった。お母さん目線で作られていて、とてもスペース が広いし、収納も多くて主婦目線だな・・・と感動しました。あとは何より外が氷点下なのに、お うちが暖かいのが良かった。ここなら冬を越せるかもしれないと希望を持てました。


【スーパーやコンビになど買い物するところは?】

壮瞥町内ではコンビニが2件と簡単な日用品が買えるフレンドショップトミタ、壮瞥町の道の駅と、 町営温泉内にある売店とちょっとしたお買い物には困らないのですが、大型のスーパーがないローカ ルな町です。

都会から来るとまたそれが良かったりするのですが、壮瞥町に住む町民の皆さんはお買 い物というと、お隣の伊達市かあるいは室蘭市へ行って買い物をするというのが一般的です。

最近では自宅への配達サービスも充実していたり、ネットショップの普及により移住してきて不便だ と感じたことは一度もありません。初めて訪れる方はどのような印象を持つのでしょうか?というこ とで、伊達市や室蘭市への見学についての感想をお聞きしました。

Q 住宅やスーパー(買い物)についての感想を聞かせてください。

A. 今回冬に来てみて雪道の運転は少し不安に感じています。それがなければ全く不便さは感じません でした。大型のスーパー、ホームセンター、家具屋、衣料品などのほとんどが思いのほか近くで揃っ てしまうイメージがしました。また、自宅に直接届けてくれる配達サービスもあると聞いて安心しま した。


【壮瞥町の防災対策について】

次に北海道といえばやはり「自然」ですね!!特に壮瞥町は生きている火山、有珠山がある町ですの で「自然」のことを知るというのはとても大切なことです。 壮瞥町の災害に対する心構えや、防災対策について、有珠山にロープーウェイで有珠山に行ってみま した。

行政情報サイト、火山と共生する町へ

Q 壮瞥町の災害に対する心構えや、防災対策についてどのような印象を持ちましたか?また、活火山 である有珠山のお話を聞いたり、有珠山の防災ビデオで見たりしてここに住むことの不安は解消 されましたか?

A.当初は不安が少しありましたが今はその不安が解消されました。町を引っ張っていく人々が、常に 自然から目を離さないという意識を感じたし、自分が情報を入手しようという意識さえあれば、その 不安を解消してくれる情報も場所も常にオープンなんだということが分かったので、自分次第なんだ なと思いました。

何よりも町のリーダーに頼れるという仕組みのようなものを感じ安心できました。私の現在住んでいる場所では、そういうものを感じられないので、上がやらないなら自分たちでどう にかしなきゃという意識を持たないといけませんので。今の横浜暮らしの防災対策についてはある意 味不安だらけです。

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「有珠山ロープウェイで有珠山を見学」


【学校事情について】

自然体験を通しながら教育に詳しい委員会の方に壮瞥町の教育についてお聞きしました。

壮瞥町では冬季になるとスキー実習が授業のカリキュラムの中にあり、その実習は壮瞥町の教育委員 会が実施しています。また年間を通し町内の運動力アップを目指した様々な取り組みも行い、壮瞥町 は人口が約2600人と小さい町ですが、全国レベルのスポーツ力を持つ子供たちが多くいます。

今回は H さん家族に壮瞥のスキー施設の見学と体験をして頂きながら、教育委員会の方に壮瞥町の教 育事情をお聞きしました。

▷行政HP 学校教育へ

Q 教育委員会の方と交流をしていかがでしたか?実際に横浜市に住んでいて、このような行政の方と直 接的な交流を持つことはありますか?

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「スキーを初体験!たった2時間の練習でリフトに乗れました。」 

                      

A.まず私が感じたことは「今ありえないことが起きている」という事でした。 都会では4,5時間かけてスキー場へ行くことが当たり前でこんなに近くにこのような施設があるこ と、それから横浜マインドで行っているため、役場の人が自分の仕事を置いてわざわざ対応してくれ るということに驚きでした。

本当にいいのかな?という不安で当初は戸惑っていました。しかし、役場の方の対応や子どもたちの 体験姿を通して私も徐々にそこへ、気持ちが委ねられるようになりました。 娘の通う学校は1000人規模の学校なので、鉄棒で逆上がりを教えてくれる上手な先生を捕まえる ことですら一苦労です。

大人の目も、手も少ない中で壮瞥町の子どもたちがどれだけ多くの大人の中 で大切に育てられているかを感じることが出来ました。自分じゃ揃えられない器具に、自分じゃ教え られない技術に、本当に自分ではできないご指導をいただき感謝してします。 ところで、本当に役場の職員さんなんですか?(笑) 指導方法が本当に上手だったので体育の先生 か、専門の指導者の方かと思いました。


【H さんから壮瞥町に質問】

Hさん:今の私たち(H さん家族)の暮らしでは着る服にこだわったり、持っている小物にこだわったり、どこ かおしゃれなお店にいくとか、そういうことに生活の価値を置いて生活をしていますが、北海道(壮 瞥町)での暮らしではどんなことに価値があてられているのですか?

特に移住者の方の田舎暮らしの価値についてお聞きしたいです。また、見知らぬ土地に住むことは、一か らコミュニティ作りをしなくてはならないので、お隣さんとの距離感とか、想像できないので知りたい!今は大型マンションで80世帯の中で暮らしていて、いつでも誰かと顔を合わせるのが当たり前 だけど、その辺りどうなの?

Q こちらの質問は実際に壮瞥町に滞在して、ご自身で感じて頂きました。質問した時はまだ壮瞥町の暮 らしについて知る前でしたが、今はどう感じますか?

A 私の今の暮らしも周りを見渡して見ても流行やスタイルに価値をおいているように思います。 この壮瞥に来る前にした自分の質問で「価値観」という考え方自体がナンセンスだったかな・・・っ て今では思いました。

その「価値」とは私が自分自身で見つけて行くものだと今はわかったので。 ここではオシャレとか、ステイタスとかそういうことではなくその日生きられるものがそこで解決で きたらそれでいいよねって、物欲がないってそういう印象を受けました。

それは、壮瞥で住む方々が「生きるとは何か?」という事が何なのかよく分かっているから。 大自然の中で、いつ何時人の命は絶たれてもおかしくない、そういうことを分かって、自然ときちん と向き合っているのが感じ取れました。

都会では絶対に感じ取れないような価値観をここでは見つけることが出来ました。それはある意味で 幸せな事だし、そこに対しとても羨ましく感じてしまいます。


Q 最後に壮瞥町での体験を通し感想をお願いします。

A.今回冬に子どもたちを連れて来られて本当に良かったと感じています。移住を考えたときに一番の不 安要素が「雪国で暮らせるの?」ということだったので、実際に来て、体験してそれが不可能ではな いと分かったので来られて良かったです。

それと、これだけは伝えたいと思ったのが、子どもたちがすごく変わったということ。

自分のありのままを出していい場所があると、子どもたち自身で感じたようです。

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「1人で望んだ昭和新山登山。」

それは、壮瞥町から横浜に戻った子どもたちがすごく変わったからです。 引込み思案だった娘が、今まで絶対にありえなかった行動を起こしたのです。 娘が、学校で役員に立候補したそうなのです。そんなことは今までには無く、私はこの北海道での体 験が娘を変えたと思っています。

特に 1 人で昭和新山登山に参加し、はじめて出会った大人の中でコミュニケーションをとりながらや り遂げた、あの体験は娘の心を大きく広げてくれたのだと思っています。

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「ジオ友の会事業 冬山の昭和新山登山学習会へ参加」

「自分らしく生きていいんだ」と、学びとったのです。 そういうことも全部含めて、北海道でのこの体験や学び、情報は私たち家族にとても有益でした。 今後のこともしっかり考えていきたいですね。

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「妹さんは途中までついていきましたがなきながら引き返しました。それでも次は絶対に登ると誓っていました。お姉さんが昭和新山へ行っている間にロープウェイで火口原展望台へ。」

と、いうことでHさん家族にインタビューをしながら移住についての感想をお聞きすることが出来ま した。

こうして大都会から大自然へ足を運んだ親子3人でした。壮瞥町へお越しいただきありがとうございました。

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