そうべつ手帖

醸造用ブドウ春の剪定作業

こんにちは。地域おこし協力隊の杉山です。

20220405_sy_w1.jpeg今年は、昨年以上の大雪となり、3月下旬からはじまる「春の剪定作業」の際には、ブドウの樹はまだ雪に埋まった状態でした。


20220405_sy_w3.jpeg樹はまだ雪の中に。雪をかき分け、慎重に樹を起こしていきます。雪が積もった中での作業、寒さが身に沁みます。

20220405_sy_w2.jpeg冬の剪定作業時に地面までおろした下段のワイヤ-を、再度既定の高さまで戻します。


ワイン造りのスタ-トは剪定作業から

1~2月の冬の時期、ブドウの樹の根は、水分を幹へ引き上げることを止め、まるで枯れ木のように休眠期に入ります。
この時期を狙い、前年に伸びた枝や込み合った枝を切り落とし、間引いていく作業を「剪定」と呼びます。
スタ-ト作業となる「剪定」は、今年の醸造用ブドウの栽培・ワイン造りの方向性を決める、大切な作業になります。剪定は、昨年伸びて充実した枝を残し、貧弱なものは切除します。

20220405_sy_w5.jpeg残したい最先端の芽の上のところで切除します。こうすると枯れこみを防ぐことができ、残った芽が順調に生育することができます。ブドウは、充実した芽から春に伸びた新梢の基部に結実する性質があります。剪定後の枝の状態(凍害などがないか)を見ながら、慎重に作業を進めます。

20220405_sy_w6.jpeg主枝の先端を伸ばしワイヤ-固定して"樹姿"を整えます。作業中の天候が良かったため、雪もだいぶ解け、「春の陽気」を感じるまでに。

本格的な作業は、4月からスタ-トします。
昨年から栽培をはじめた「新ほ場」では、今年もまた苗木の植え付けも行います。今年もよいブドウが収穫できるよう、管理作業を続けていきます。

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