醸造用ぶどう栽培は繁忙期へ突入
こんにちは。地域おこし協力隊の杉山です。
9月の活動をレポ-トします。
8月頃から、ぶどうの実が成長していく「果粒肥大・成熟」の時期を迎えます。
この頃から、新梢の先端や副梢(枝の脇から出る芽)を切断したり、摘心(蔦の先端を一定の高さに切り揃える)を行い、
果房に栄養が行き渡るよう、ぶどうの品質を高めるための「摘芯・芽かき・除葉」などの作業を行います。
全ての作業が完了した樹:この頃、ほ場は一面緑色になり、美しいぶどう畑に。
試験ほ場 ‵高品質なぶどう'を目指して
8月中旬、試験ほ場では、「灰色カビ病」がごく一部で見受けられ、早急に「除葉(日照・風通しがよくなるよう)」を行いました。
収穫まで日数があり、ぶどうの育成中でもあるので、光合成に必要な葉も適度に残さなければならないため、
「除葉」葉の摘み取り加減が、なかなか難しかったです。
「灰色カビ病」ぶどうの実が茶色く変色しています。
除葉後の樹。東側から多めに葉を取り始めていきます。
早熟な品種は、色づき始める
早熟な品種のテンプラニーリョ、ゲヴェルツトラミネ-ル、ピノ・ノワール。
糖度も高く、昨年よりも立派に育っています。
9月 中旬「糖度計測」が始まる
実もしっかりと大きくなり、透明度が増し、見た目で成熟具合がわかるまでに成長しました。
収穫時期の頃合いを見立てるため、糖度を計測していきます。
新ほ場 幼木は順調に成長中
新梢を1~2本育て、通常3年がかりで樹形を完成させます。(1、2年目の新梢は、これから主幹になる大切な枝です)
伸びた新梢を誘引し、適正な長さで切断し、主幹に養分を貯蔵させていきます。
ほ場 山側の電気柵を破壊し侵入した、有害鳥獣「鹿」の痕跡。葉がキレイになくなっています...泣
両ほ場とも、ぶどうが無事に育ち、試験ほ場では「立派なぶどう」を今年も収穫できるよう!願っています。