そうべつ手帖

東京2020オリンピック 応援プロジェクト②

皆さん、こんにちは。
壮瞥町地域おこし協力隊の中岡です。

壮瞥町はTOKYO2020オリンピックに参加したフィンランド競歩チームのホストタウンになり、様々な応援プロジェクトを実施しました。

前回のブログではフィンランドチームに向けて実施した応援プロジェクトを簡単にご紹介しました。(そのブログはこちら
今回はその中から「千羽鶴」「ヒンメリ」「七夕メッセージ」について詳しくご紹介したいと思います。

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フィンランドチームの皆さんと対面での交流が難しい状況の中でも、壮瞥町のおもてなしの心を表すために、フィンランドチーム応援隊が中心となり、日本の伝統的な「千羽鶴」、フィンランドの伝統的な装飾品「ヒンメリ」を作成し、そして短冊に応援メッセージを添えた七夕飾りも作って宿泊施設であるペンションおおのさんに飾り付けし、おもてなししました。


「町内外から想いを集めて作成した千羽鶴」

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主に町内の方々にたくさんのご協力をいただきました。
老若男女問わず、小学生からお年寄りまで・・・折り紙に慣れていない方も一生懸命折ってくれました。

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「家族で一緒に折ったよ」
「オリンピックの事を話すきっかけになったわ」
「手と頭の体操になるし、足りなかったらどんどん折るから言ってね」
「こうやってプロジェクトに関わることが出来て嬉しいよ」

そんな数々の温かい言葉は事務局側にとっても大変嬉しいものでした。

壮瞥町外からも

また、なんと町内だけでなく、過去のブログで応援プロジェクトへの参加を呼びかけたところ、
東京や福井、札幌在住の方も折り鶴を郵送で送ってくれました。

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お忙しい中、ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
遠くからでも壮瞥町の取り組みやフィンランドチームの活躍に想いを寄せてくださり、
心より感謝しています。

皆様のおかげで当初予定していた千羽を遥かに超える三千羽の鶴が集まりました。

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折り鶴が集まってからは、色の組み合わせを選んだり、鶴の向きを揃えて丁寧に糸に通したり、
束ねるのもまた一苦労でしたが、応援隊チームやボランティアの方が中心となり、ラストスパートをかけて形にしてくれました。

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そして3つの千羽鶴を宿泊施設のペンションおおのさんに飾って、選手の皆様をお迎えすることができました。


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関わってくださった皆さんの想いや言葉をフィンランドチームに伝えました。


世界各国でオリンピック開催について否定的な報道が多かった中、
町内外から集まった数多くの鶴は、どんな言葉にも代えがたい日本からの素敵なおもてなしプレゼントとなったことと思います。
フィンランドチームの皆さんは日本文化である千羽鶴の存在を知っただけでなく、これほど多くの方が時間と想いを割いてくれたことに本当に感動していました。

千羽鶴は今後キートスクラブの月例イベント「そうべつ喫茶キートス」で手紙を書いて、一緒にクリスマスプレゼントとしてフィンランドオリンピック委員会へ送る予定です。
ご協力いただいた全ての皆様、本当にありがとうございました。
この場を借りて、心よりお礼申し上げます。


『フィンランドの伝統装飾ヒンメリの作成』


クリスマスの装飾品として人気があるヒンメリはフィンランドの伝統装飾です。
精霊が宿り、幸せを呼ぶ力があると信じられており、1年中家に飾られることもあります。

キートスクラブでは「そうべつ喫茶キートス」の活動の一環として、令和3年6月24日にヒンメリ作りを行いました。
フィンランド文化を楽しみ、参加者同士で交流しながら作品作りを楽しみ、
そして完成したヒンメリを選手が宿泊する施設におもてなしの装飾として飾ることが目的の企画です。

ブログや広報誌やSNSで募集をかけたため、会員以外の方も参加してくれました。

ホストタウン制度を活用して、こうやって新たな方にもキートスクラブの活動について知ってもらえるきっかけとなったことはとても嬉しく思いました。

さて当日です。

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事務局から、ヒンメリの由来や基本の作り方をお伝えして作成開始!
あっという間に過ぎた3時間半のうちに、皆さんみるみるうちに上達して、少し難しい応用編のヒンメリ作りにも挑戦していました。

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素敵な作品がどんどんできあがりました。
多くの報道機関も取材に来てくれて、TVや新聞で報道してもらいました。

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イベント終了後も、「ヒンメリを自宅で作ったから、フィンランドチームが喜んでくれるかな」、と言って持ってきてくださった方が何人もいました。そうやってフィンランドチームのことを思ってくださる姿を見て本当に嬉しく思いました。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

【七夕メッセージ】

応援企画第3弾として、フィンランド選手への応援メッセージを募集しました。
応援
メッセージを短冊に書いていただき、それを笹に飾り付け、日本の伝統文化である七夕を紹介しながら皆さんの応援を選手の皆さんに送りたいと思い企画しました。
壮瞥町地域交流センター山美湖にボックスを設置したところ、たくさんの応援メッセージを頂きました。

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一つ一つ英語に翻訳して笹に飾りました。

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【宿泊施設 ペンションおおのさんを装飾しておもてなし】

フィンランドチームが来日する数日前に、
できあがった作品をフィンランドチームの皆さんが泊まる宿泊施設に飾り付けました。

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こちらもフィンランドチーム応援隊の皆さんが配置を考えて飾ってくれました。
本当に素敵な飾りになりましたよ。

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TOKYO2020オリンピック・パラリンピックのホストタウン制度

TOKYO2020オリンピック・パラリンピックのホストタウン制度はただ海外チームを受け入れて応援するだけではありません。
その地域の異文化交流の促進や活性化を目指すという目的があります。

ホストタウン制度を活用することで、活動の幅や交流の場が広がることを嬉しく思いました。

フィンランドチーム受け入れ前最後に実施したイベント「おもてなし料理試作会!」については次回の記事でご紹介したいと思います。

今後も日本とフィンランドの交流を深めるきっかけを作っていけたら嬉しいです。
引き続き地域の活性化を推進し、壮瞥町とフィンランドとの人的・経済的・文化的な相互交流を図れるよう努めてまいります。

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