そうべつ手帖

【西いぶり・登別】市民活動センター「のぼりん」で講演

こんにちは!北海道壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊の前橋です。

2023年2月9日、登別市にある市民活動センター「のぼりん」にて開催された「みんなでまちづくり講座 #23」で講演しました。「人と人、人と地域がつながる場所」というタグラインがついているのぼりん。私たち地域おこし協力隊が運営するミナミナのコンセプトである「そうべつを知り、そうべつをつなげる」や「そうべつの素敵なヒト・モノ・コトに出会う場所」などのキーワードととても似ていて、勝手に親近感を感じている施設です。
神奈川に住んでいる頃に運営していた「まちライブラリー」があるのも親近感を感じるポイントです。

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「みんなでまちづくり講座」って?

毎月1回、木曜日の夜に「みんなでまちづくり講座」が開かれています。登別市をはじめとして、室蘭や伊達など周辺地域で活動している人が順番に講演しているようです。私は2022年12月の「みんなでまちづくり講座#21」で室蘭工大生の講演を聞いたのが初参加。その時に主催の方に「講演してほしい」と言われ、「いいですよ〜」と気軽に答えてみたら、そこから2ヶ月後に本当に講演することになりました。冗談か本当なのかわかりませんが、初参加から登壇までのスパンが最速だったそうです。

講演の依頼を受けてから、「みんなでまちづくりってなんだろう?」「私のやってきたことでまちづくりの参考になることあるのかな?」と少し不安になりましたが、私の生き方に興味をもっていただいていたので、自分の今までの暮らしや仕事を振り返るような講演となりました。今までブログに書いた内容と重複する部分もありますが、簡単に中身をご紹介します。

今の自分の動き方がはじまったのは、ニューヨークに住んだことがきっかけ

ニューヨークではインテリアデザインを学び、デザイン事務所に勤めていたので、現在とは全く違う職業でした。ですが、「コーヒー屋」に興味をもつきっかけになったのはそのデザイン事務所で働いたからこそですし、サードウェーブコーヒーブームを間近でみていたからこそ今コーヒー屋として活動をしているとも言えます。

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日本に帰ってきてからもしばらくはデザイン事務所勤めでしたが、2015年頃からコーヒーに携わりはじめました。そのきっかけは、世界で一番おいしいと思えるコーヒー屋に出会えたこと。そこから自分の屋号を持ち、イベント出店を中心に活動しています。

コーヒー屋としてのイベント出店や、食のイベント主催を経験する中で、自分がやりたい暮らしというのがなんとなく見えてきました。元々青森で育ったこともあり、車で移動する生活が自分に合っていたことや、食べ物の生産地の近くで暮らしたいという思いが大きくなってきたのがこの頃です。

地域おこし協力隊という手段

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自分の今までを振り返ってみると、いつもどこかの「店」が暮らしの中心にあったような気がします。そしてその「店」に行く目的は、ただ買い物をしたりご飯を食べるためだけではなく、どちらかというとお店にいる人たちに会いにいくことでした。お店がコミュニティのハブになっていると実感することがとても多かったです。

自分もそんなコミュニティのハブとしてのお店をいつか開きたいと考えていたので、移住とお店を持つことを同時に検討しはじめました。しかし、だれも知らない土地でいきなりお店を開くことがあまり現実的ではないと考え、まずは地域のことを知り、地域に自分のことをしってもらえる「地域おこし協力隊」に応募することにしました。今考えても、この選択は間違っていなかったなと思います。

「場づくり」でまちづくりを

協力隊1年目の終わりに「地域のあそびば ミナミナ」というコミュニティスペースと「ヨツカド商店」という友人との共同経営のお店をオープンさせることができました。コミュニティのハブとしてのお店、スペースをつくることができて、わたしの考える「まちづくり」のスタートにやっとたてたような気がします。

まずはそこに住む人が楽しめる場をつくり、その場がさらにたくさんの人を巻き込んで、まちを作っていく。そんなイメージで、スペースやお店を運営しています。まだまだ町内での認知が低いので、まずはイベントをたくさん開催し、少しでもこの場所を訪れやすいようにすることを心がけています。しかし、それでもまだどんなイベントをやっているのか、いつやっているのかなどが伝わりにくい側面があるため、この日の参加者にインターネット以外での告知方法で何が考えられるか聞いてみたところ、「回覧板でまわす」「クーポンを配布する」などの案をもらったので、1つずつ実践してみようと思います。

外からみた、壮瞥町

こんな内容の講演を終えて、みなさんからとてもポジティブな反応をいただきました。ミナミナという協力隊の拠点があり、いろんなイベントをやっていることで、「壮瞥町がかなり盛り上がっている」という印象をもってもらえていることもわかりました。人が場所をつくり、その場所がまちをつくるということが、少しずつ実践できているようで、とても嬉しかったです。

普段、隣の伊達市や洞爺湖町などと交流することは多いですが、登別の方との交流は少ないので、とても貴重な機会でした。この日は新聞の効果もあり、「前橋さんに会いたい」と聞きにきてくれたかたもいて、とてもありがたい場でした。今後も、壮瞥町内だけではなく、こうやって外の地域との交流を続けて行きたいと思います。

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