壮瞥町とフィンランドの交流のはじまり
みなさんこんにちは。壮瞥町地域おこし協力隊の中岡です。
壮瞥町はフィンランドのケミヤルヴィ市の友好都市であり、TOKYO2020オリンピックにおけるフィンランドオリンピックチームのホストタウンです。
これまで私が関わってきたホストタウンやフィンランド派遣事業などの取組についてブログでご紹介してきましたが、最近よく聞かれるのが、「壮瞥町とフィンランドの交流はどうやって始まったの?」という質問です。
壮瞥町はどのようにフィンランドとの交流が始まった?
フィンランドと壮瞥町の交流のはじまりは、1991年に壮瞥町のオロフレスキー場に「サンタ村」を作りたい!という構想が立ち上がったことから始まりました。
残念ながら、サンタ村の実現は叶いませんでしたが、それがきっかけの1つとなり、サンタ村のあるロヴァニエミ市の隣町、ケミヤルヴィ市の方達との交流が始まりました。
雪合戦の交流を通して
その後、ケミヤルヴィ市の皆さんとは、壮瞥町発祥であるスポーツ雪合戦の交流等を通して更に交流が深まりました。
昭和新山国際雪合戦にケミヤルヴィ市の選手の皆さんに参加してもらったり、逆に壮瞥町からも雪合戦スタッフがケミヤルヴィ市を訪れ、フィンランドでの雪合戦大会の実現に向けてヘルメットや雪玉製造機を贈呈したりしました。
スポーツ雪合戦は現在では世界各地で大会が行われるほどまでに発展しましたが、それはケミヤルヴィ市のみなさんが、ケミヤルヴィ市の友好都市であるノルウェーやその近隣の国の皆さんに楽しさを紹介してくれたからです。
令和5年度の中学生フィンランド派遣(国際交流)事業でもケミヤルヴィ市で雪合戦をこよなく愛する方にお会いして、おもてなしをしてもらいました。
雪合戦がケミヤルヴィ市で多くの人に楽しまれていることがよく分かりました。
壮瞥町とケミヤルヴィ市の友好関係が、雪合戦の世界的スポーツへの成長に大きく貢献している点を、私はこれからも誇りをもって伝えていきたいと思いました。
1993年壮瞥町において、ケミヤルヴィ市友好都市宣言の調印
話は戻り、1993年に壮瞥町とケミヤルヴィ市は友好都市宣言に調印し、公式に交流が始まりました。
そして、1995年8月に第1回中学生フィンランド国派遣(海外研修)事業が行われました。
また、ケミヤルヴィ市から壮瞥町にも友好親善訪問団が来てくれるようになりました。
中学生フィンランド国派遣(海外研修)事業は今年で26回目です。
合計で714人の学生が壮瞥町からケミヤルヴィ市に派遣され、219人の人がケミヤルヴィ市から壮瞥町に訪問しています。
交流の沿革については、こちらをご覧ください。
交流の沿革
今年は1993年の友好都市宣言から30周年目の記念の年
30年の間に、サンタクロースが壮瞥町に来てくれたり、ケミヤルヴィ市の赤松を輸入して壮瞥町に町営温泉施設 来夢人の家(キムンドの家)を建てたり・・・色んな交流を通して交流が続いてきました。
※この写真は約10年前にケミヤルヴィ市から来てくれた訪問団が壮瞥町でスポーツ交流を実施した時の写真ですが、実はここに写っている子ども達が今回フィンランドに派遣された生徒達です。
私はこれまでフィンランドオリンピックチームの受け入れやキートス・クラブの活動を通して、壮瞥町サイドでフィンランドと壮瞥町の交流事業に携わって参りましたが、今回派遣事業に参加させていただき、フィンランドサイドで壮瞥町のみなさんを温かく迎え入れてくださる場面をたくさん見ることができました。
フィンランド派遣事業に参加して感じたこと
今年派遣事業に参加させていただき、フィンランドで多くの関係者と直接出会うことができ、彼らが壮瞥町との友好関係を心から大切にしてくれている事を感じました。
双方の想いがあってこその友好都市であり、30年にわたり希望者全員をフィンランドに派遣してきた壮瞥町の実績が、1人1人の生徒に国際的視野をもたせるだけでなく、壮瞥町が多くのフィンランドの方々に温かく受け入れられる事実に繋がっているのだと強く実感しました。
この歴史が1ページでも長く続くよう、この交流のことを多くの方に知ってもらえたら嬉しいです。
お問い合わせは壮瞥町教育委員会まで
ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
壮瞥町教育委員会 キートス・クラブ担当 前川・中岡
電話番号:0142-66-2131
メールアドレス:sobetsu.kiitos.club@gmail.com