そうべつ手帖

東京2020 フィンランドのホストタウンとして

皆さんこんにちは。
壮瞥町地域おこし協力隊の中岡です。

東京2020オリンピック・パラリンピックの開催が近づいてきました。

令和3年1月28日に、壮瞥町は選手団の事前合宿を伴うホストタウンとして、フィンランドオリンピック委員会と合意書の締結を行いました。(詳しくはこちらをご覧ください)
その後、

壮瞥町はフィンランド共和国のホストタウンに登録されました。

20220305_HT_NA1.jpg(令和3年1月28日 オンライン調印式の様子です)

オリンピック開催に対して様々な意見があるのは承知していますが、少しでも皆さんに情報を伝えてご理解頂きたいと思い、今決まっていることをお伝えしたいと思います。

受け入れについての詳細です

相手国  :フィンランド共和国
出場選手 :男子競歩3名 確定(約30%ほどの可能性で女子競歩1名)
確定選手 :アク パルタネン氏、アレクシ・オヤラ氏、ヤッコ・キンヌネン氏
受入期間 :令和3年7月19日~令和3年7月31日(予定)
宿泊施設 :町内宿泊施設1棟貸切
出場日程 :令和3年8月6日 男子50km
受入形態 :事前合宿を伴うホストタウン 

今回、残念ながら大会が終わった後の直接交流は難しいですが、
感染症の流行が落ち着いたらまた改めてフィンランドの皆様をお迎えし、良い交流関係を繋げていきたいと考えています。
ホストタウン制度で期待される効果についてはこちらをご覧ください

万全な感染対策と安全性について

・宿泊施設:1棟貸し切りで調整中
・空港と宿泊施設の移動:貸切車で移動
・宿泊施設と練習以外は出歩かない
・陰性証明を受けて入国
・毎日PCR検査を行う
・選手全員ワクチン接種完了後に出国。(証明書も発行予定。)
・基本的な感染症対策の徹底

フィンランド選手やスタッフを迎え入れるにあたり、万全な対策を行います。
しっかりしたマニュアルも作成し、そちらを選手団に提示し、しっかり説明した上で誓約書も取り交わします。


壮瞥町とフィンランドの絆

壮瞥町は1993年以来、フィンランドラップランド州 ケミヤルヴィ市の友好都市です。

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ケミヤルヴィ市との友好都市締結以降、壮瞥町とフィンランドは様々な交流を通して歴史と深い絆を作ってきました。
そんな長年にわたる交流実績と湖と森に囲まれた豊かな自然という共通点があることから、壮瞥町は札幌市で開催されるマラソン・競歩選手の事前合宿地としてフィンランドのホストタウンに登録されました。

私たちにとってフィンランドは友達のような特別な存在です。

不安定な社会情勢の中、それでも変わらないものが一つあります。

それは壮瞥町とフィンランドとの友好の絆です。

壮瞥町はこの30年間で多くのフィンランドの皆さんから、たくさんのことを学び、温かいおもてなしを受けてきました。そんな皆さんに恩返しがしたい・・・その思いが、ホストタウンとして手を上げた理由です。
この思いを忘れることなく、できる限り最後までフィンランドの選手の皆さんの力になりたいと思っています。

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心強い応援隊のみなさん

コロナ禍で大変なこの状況の中でも、壮瞥町には「フィンランド選手を応援したい」とホストタウンの取り組みへの参加に手をあげてくれた人がたくさんいました。そして、フィンランドのホストタウンに登録されたことを心から喜んでくださいました。これはとても素晴らしいことですし、こういった方が一人でも増えるようにこれからも活動していきたいと考えています。

できる交流活動を探して

壮瞥町では東京オリンピック・パラリンピックに向けて、フィンランド選手への応援動画をフィンランドオリンピック委員会に送ったり、町内サークルでフィンランド語や文化を学んだりしてきました。応援動画はフィンランド国内の国営テレビで放送してもらい、多くの方にとても気に入ってもらったようです。

今後は、選手の皆様が滞在中にオンライン交流をしたり、フィンランド料理を参考にして壮瞥町の地元食材を生かしたおもてなし料理作りなども行いたいと検討しています。
そのほか、千羽鶴を作ったり、フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」を作って飾ったり、メッセージカードやビデオなどを集めて渡したり、できることを計画しています。
こちらについては、次回のレポートで詳しくご紹介したいと思います。

アイディア次第で可能性は広がります。


ホストタウンの登録はゴールでなくスタートです。

フィンランドオリンピック委員会は調印式の際に、「この調印式に参加して合意することについて何度も悩みましたが、壮瞥町の温かいおもてなしの心に感動し、進める決意をしました。」と述べられていました。

今回のことは、改めてフィンランドとの友好の歴史をふりかえるきっかけにもなりましたし、これからも私たちはフィンランド選手を心を込めて応援し、この貴重な機会を通してフィンランドとの友好親善のために尽力していきたいと思っています。

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こんな状況だからこそ

壮瞥町とフィンランドとの関係は強い絆で結ばれているということを伝えられる機会であると思います。

5年後、10年後、壮瞥町がオリンピアンを受け入れて得る実績は大きなものになると思いますし、壮瞥町の子供たちの誇りになると思います。絆を大切にするという姿を改めて子供たちにも示すきっかけになると思います。

町民の安全を第一に考えます

町民の安全がなにより大切です。
その上で、選手の受け入れにあたってコロナ対策に関わる厳しい制約がたくさんありますが、万全の対策をして、できることから交流を深めるきっかけになれば嬉しいです。
今後も地域の活性化を推進し、壮瞥町とフィンランドとの人的・経済的・文化的な相互交流を図れるよう努めて参ります。



お問い合わせ先

ホストタウンに関するご不明点およびお問い合わせなどございましたら、
壮瞥町教育委員会までご連絡をお願いします。
(TEL:0142-66-2131

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