そうべつ手帖

オロフレトマトの栽培研修へ



こんにちは。地域おこし協力隊の杉山です。

活動2年目の今年は、壮瞥町オロフレ地熱利用野菜組合の込山様のハウスで「オロフレトマト」の栽培研修を受けています。



オロフレトマトとは

「オロフレトマト」とは、2.5km離れた泉源から温泉水を引き込み、 大型ハウスで地球環境にやさしい自然エネルギ―(温泉)を利用して栽培するトマトです。

オロフレ地熱利用野菜組合では、
11月に苗を定植し、真冬の2月から収穫し、出荷しています。化学肥料や化学合成農薬の使用を削減して生産しており、北海道の YES!clean の 登録集団として、安全・安心な美味しいトマトを消費者の皆さまに届けています。 (壮瞥町では温泉熱を野菜栽培に利用する他、病院、入浴施設などに利用しています。)


"YES!clean"の取り組み

病害虫の少ない冬春栽培のために、農薬使用量が慣行栽培の半分以下と、大幅に削減。定植前の土壌分析による適正な土壌改良を行っているほか、堆肥、ぼかし肥、有機質肥料の施用や後作緑肥の栽培により、化学肥料の施用を抑えています。

あたたかなハウス内

20220124_sy_ofr1.jpeg泉源から湯温65度の温泉水をハウスに引き込んでおり(地面に黒いチュ-ブでハウス全体に温泉水を送っている)、ハウス内は真冬でも10-25℃の暖かさ。真冬でも軽装で作業ができ、寒さ知らずで快適です。


トマトト-ンを散布する

20220124_sy_ofr2.jpeg開花前3日-開花後3日位の花・花房に散布。一花房に3-5花位、開花した時期にトマトトーンを散布します。

20220124_sy_ofr2-2.jpeg「トマトト-ン」は、着花促進の作用を有する植物ホルモン剤です。肥大・熟期を促進や、初期収穫量の増加の期待、低温の日照不足などの条件下でも着果させる作用があります。次から次と開花していくので、都度、散布します。


主枝の誘引

20220124_sy_ofr3.jpegハウス内に張った誘引テープのマス目に合わせて、斜めに伸ばして誘引していきます。(オロフレトマトでは、斜めに誘引します)この誘引テープは、下から上まで20段程。今時期は、1週間~10日に1回のぺ-スで、誘引します。また、トマトの枝はとても繊細なので、主枝を折らないよう慎重に作業します。


わき芽かき(わき芽の剪定)

20220124_sy_ofr4.jpeg基本的にトマトは一本の主枝を伸ばすように栽培していきますが、茎と葉の間から新たに"わき芽"が伸びてきます。放っておくとわき芽はどんどん伸び、主枝の成長や実に送る栄養が不足してしまうため、こまめに切除します。この他にも、枯れた葉や枝を切除し・取り除く作業などを行い、管理作業を継続しています。



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1月下旬から2月初旬には、"初物"となるオロフレトマトが収穫されます。下から3段目くらいになったトマトからが"旬"になります。

2月からは、「収穫と管理作業」の両軸で忙しくなっていきますが、赤く熟したトマトの収穫が楽しみです。







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