そうべつ手帖

醸造用ブドウ栽培「芽かき(除芽)」作業



こんにちは。地域おこし協力隊の杉山です。


5月ようやく暖かくなり始めた頃、ブドウの樹にはたくさんの萌芽がつきました。6月初旬には、展葉(てんよう)し、キレイな緑色の葉が開いています。
(※展葉は、ブドウの樹が葉をつけること。ブドウの芽からは、花ではなく葉が開く。)


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作業前の試験ほ場:ブドウの樹は、沢山の芽をつけており、草は伸び放題の状態です。ここから作業が始まります。


【 芽かき(除芽)と除草:いよいよ本格的な作業がはじまりました 】


生育2年以上の試験ほ場での「芽かき」は、「1芽座1新梢」を基本に芽かきを行います。※新梢を適正な数に調整する。
新梢数が多い場合は、基部に近い花穂が多い新梢を残します。新梢数が少ない場合には、1芽座に2新梢を配置し、1樹に25~30の新梢数になるように、「芽かき」を行います。

20220613_sy_t2.jpeg「1芽座1新梢」を基本に芽かきします。


20220613_sy_t3.jpeg葉の先には、1~2つの花穂(かすい)がついています。
6月中に、花穂が開き花を咲かせます。昨年は見逃してしまった開花を、今年は見逃さないようにしたいと思います。


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作業後のほ場は、すっきりと整い、美しい緑色のブドウ畑になります。


【 2年目の滝之町農園(新ほ場) 】


滝之町農園には、昨年植え付けた「2年樹」と、今年植え付けた「1年樹」があります。
それぞれ生育状況が異なるため、「2年樹」「1年樹」の3パタ-ンほどの「芽かき」を行い、その後「誘引」を行いました。「1年樹」の芽かきの復習をおこなえたことで、より理解を深めることができました。

20220613_sy_t5.jpeg「1年樹(今年植え付けの樹)」母枝(1本)を育てていきます。



20220613_sy_t6.jpeg「2年樹(樹勢がつよいもの」母枝を2本、左右に誘引し、育てていきます。


20220613_sy_t7.jpeg作業完了後:2年目の滝之町農園(新ほ場)。下草を生やし、年月をかけて土壌改良をおこなっていきます。



2年目の滝之町農園(新ほ場)では、今年から少量ですが「収穫」ができる見込みです。これからの成長が楽しみです。




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