そうべつ手帖

タカシナ観光果樹園のさくらんぼ畑でイベント開催

こんにちは。壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊の前橋です。5月10日から14日まで、タカシナ観光果樹園ご協力のもと、「地域のあそびば ミナミナ」と「ヨツカド商店」それぞれで主催イベントを行いました。

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地域のあそびば ミナミナ主催のイベントは、「さくらんぼのお花見」イベント。満開に花が咲いたさくらんぼの木のしたに8台のベンチを置いてもらい、のんびりとさくらんぼ畑のなかで過ごしてもらうイベント。ヨツカド商店主催のイベントは「そうべつ農園キッチン」と題したイベントでした。

ただベンチを置くだけで、畑が素晴らしいくつろぎ空間に

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5月10日から始まったさくらんぼのお花見イベントでは、今年は想定よりも花が咲くのが早く、満開になりかけたさくらんぼ畑にベンチを置いてもらいました。期間中は訪れたお客さんには自由に畑に出入りしてもらい、のんびりと花を眺めながらベンチで過ごしてもらいました。ただベンチを置いただけで、畑がくつろげる場所に早変わり。ちょうど有珠山や昭和新山を一望できる立地とあって、素晴らしい景色の中ゆったりできる空間になりました。

たまたまその期間中は「暮らしから」が主催する森のこども文庫が同時開催されていて、「愛や希望、感じる力を養うような見ているだけで楽しく、かつ、普段あまり施設などにはないような絵本たち」がミナミナに並んでいたため、その本を畑に持ち込んで読んでもらうこともできました。

多くの町民に利用してもらえました

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お昼休みや仕事終わりに花を眺めながらのんびりと滞在してもらえるような空間になり、たくさんの町民や旅行客が利用していました。「これだけで、非日常になるね」と言ってくれたお客さんの言葉がとても印象的で、今回のこの企画をやった意味があったなと、とても嬉しく思いました。

全てのはじまりは、青森で行っていた農園キッチンから

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そして、5月14日にはヨツカド商店としてはじめての「そうべつ農園キッチン第0回」を開催しました。青森で2016年から2019年まで、計5回開催した「農園キッチン」では、くだものや野菜をはじめとした農産物の生産場所から消費者が口に運ぶところまで、「食の巡り」にかかわる様々な人の想いを共有し合い、知ることをテーマにしていました。

一度だけ、冬に屋内で開催したことがありましたが、それ以外はりんご畑の中で、りんごの花の時期だったり、青い果実がなる時期だったり、小さい実がなる時期だったりと、さまざまな季節に開催していました。最初は食べ物を「ツクル人」を中心に、5回目には「ツクル人」も「タベル人」もみんな一緒に。食の巡りに関わる人が一堂に介して、おしゃべりしながら、そこにきた思いや普段の思いを共有しながらみんなで同じものを食べてすごすイベントでした。

さくらんぼ畑の中にベンチを置いて、ただお花見をできるだけで楽しい。そしてさらに、そこに人が集まることができたらもっと楽しい。そういう思いでこのイベントを企画しましたが、どちらもこの青森での「農園キッチン」という体験があったからこそでした。

そうべつ版農園キッチンってなんだろう

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今回「第0回」と冠したのは、仲間集めという要素も含めた開催だったからです。青森でやっていたときは、自分たちが住んでいた場所(=神奈川)とは別の場所での開催でした。今後は自分たちが住んでいる地域での開催。だからこそできることや、一緒に集える仲間。今までやってきたものとは違う部分もたくさんあるからこそ、この地域ならではの農園キッチンをつくっていけるのかなと思っています。

今回は、20人程が集まってくれました。まず皆で自己紹介をした後に、農園主である高階亮介さんに果樹園についてお話しをしてもらい、その後は主に壮瞥町産の作物を使ったおつまみを食べながら、ワインを飲んだり、お茶をしたりと各々交流をひろげていました。農園キッチンは、参加してくれた人のビジネスや暮らしの何かのきっかけになることを願った場でもあるので、参加者同士がつながってくれることがとても嬉しいです。

今後も「畑の中ですごす」イベントを続けていきたい

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第0回では様々な意見をもらいました。その意見を胸に、この地域らしい農園キッチンを続けていきたいなと思っています。青森での農園キッチンは、私はコーヒー屋「yurulit」として、現ヨツカド商店チーズ担当の真希さんはチーズ屋の「mikoto」として、ワイン担当の亮輔さんは参加者としての参加でした。その3人が「ヨツカド商店」として開催していく農園キッチンが、今後どうなっていくのかも自分自身とても楽しみです。

また、農園キッチンだけではなく、ただ畑の中でのんびりできる環境を提供できるようなゆるいイベントも、今後も開催していきたいです。

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