今日の壮瞥

令和3年度中学生 道東派遣報告書が完成しました!

みなさんこんにちは。

壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊の中岡です。

壮瞥町教育委員会よりお知らせです。

令和3年8月2日~8月6日に実施された、
令和3年度中学生フィンランド国派遣(海外研修)事業の代替事業である

多文化共生・フィールドワーク体験道東派遣の報告書が完成しました!!

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壮瞥町では、フィンランド国ケミヤルヴィ市との友好都市宣言に基づき、小さな町壮瞥町だからこそ出来る事業として子ども達に大きな夢を与え、壮瞥町でしか体験できない思い出をつくり、次代を担う子ども達の見聞を広め、国際的な視野と感覚を養い国際化の時代に対応できる人材を育てることを目的として、平成7年からフィンランド国派遣事業を実施しています。(詳しくはこちら

しかし、昨今の新型コロナウィルス感染症の流行拡大の影響から、令和2年度及び3年度は、フィンランド国との人的交流は制限され、フィンランド国派遣事業は実施することができませんでした。

そこで、フィンランドに行けなかった中学3年生の皆さんが国際理解と英語教育を深める事業として、多文化共生・フィールドワーク体験道東派遣事業が計画され、私は引率として参加させてもらいました。

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多文化共生・フィールドワーク体験道東派遣

本派遣事業の北方領土学習プログラムは、日本とロシアが歩んできた歴史を学び、国際理解を深めることを目的としています。
そして、アドベンチャートラベルに先進的に取り組む阿寒湖周辺における外国人への外国語によるガイド活動を学ぶことは、生きた英語を体験し、実践的な英語教育の場とすることを目的として実施されました。

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この報告書を作成するにあたり、参加した生徒の皆さんは一生懸命レポートを書きました。
そして、行程の報告だけでなく、訪問施設、アクティビティの写真などが掲載され、5日間の事業を1冊にまとめました。

こちらの報告書は関係機関に配布するほか、
やまびこ図書室でも閲覧可能となっております。(貸し出し不可)
ぜひ、お越しの際はお手にとってご覧ください。

といっても、遠方の方にもぜひこのプログラムを知ってほしいので、今回は行程内容や様子をこちらでも少しご紹介したいと思います!


令和3年度中学生フィンランド国派遣(海外研修)事業代替事業
多文化共生・フィールドワーク体験道東派遣

1日目:令和3年8月2日

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出発式を行い、元気に壮瞥町出発です!

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新千歳空港から中標津空港に移動しました。

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中標津空港よりバスで根室市まで移動し、北方四島交流センターに見学に行きました。
ここは北方領土問題について理解を深めるための啓発施設であり、また北方四島在住のロシア人との交流のための拠点施設です。
今回特別に元島民2世の方からもお話を聴くことができました。

2日目:令和3年8月3日

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納沙布岬(北方館・望郷の家)を訪問しました。
北方領土を除けば日本最東端です。ロシアとの現在の交流の様子を聴いたり、北方領土に関して理解を深めました。

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壮瞥町と道東は同じ北海道内ですが、こちらでは北方領土返還運動についてもより身近に感じられます。
北方領土について考えること、そして今回感じたことを伝える事、そういった小さなことからはじめるのは大切だなと思いました。

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昼食を食べた後は別海観光船に乗って野付半島を散策しました。
前半は船に乗りながら野付半島の自然について学習し、後半は野付半島に上陸し、散策を行いながら、特異な自然環境やそこに生息する動植物についてのガイドを受けました。

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20220304_na_doutou13.jpg現地のネイチャーガイドさんの話はとても面白く、楽しませようと終始盛り上げてくれてホスピタリティーも最高でした。
絶好の撮影ポイントでの記念写真もとても良い思い出になりました。植物や野鳥生物の説明も楽しかったです。


3日目&4日目:令和3年8月4日~5日

阿寒湖にあるTSURUGAアドベンチャーベースSIRIの体験プログラムに参加しました。

こちらのプログラムは国内外でも大人気の体験プログラムです。
ガイドになりたい!と思う人も遠くから勉強しに来るほど、知る人ぞ知る、ガイドのプロが勢揃いの人気会社です。
なので今回は大変貴重なプログラムなんですよ。

20220304_na_doutou16.jpg鶴賀アドベンチャーベース【SIRI】のみなさんです。

今回は英語の学習も兼ね、英語で自然体験のガイドをしてもらいましたよ!
自然を観光資源として活用する視点も、プロのガイドの凄さも大いに学びました!
五感を使った説明やWowと言わせるガイドのコツ・・・時間はあっという間に過ぎました。

それでは一緒にツアーにご参加ください。

20220304_na_doutou24.JPG阿寒の静かで天然林が広がっている散策路です。小さな湖「オンネトー湖」を目指してハイキングの始まりです。

なぜ木がこのような形をしているのか、
なぜここに道があるのか・・・
大地はどのように再生されるのか・・・。

そんなことを英語で教えてもらいました。20220304_na_doutou25.JPG
鶴賀リゾート株式会社の高田部長と生徒のみなさん。
はじめは英語ガイドに不安そうな様子でしたが、自然ガイドを体験しながら、勇気を出して質問したり、答えたりしていました。
外国に来た感じを少しでも体験してもらえたら嬉しいです。

20220304_na_doutou5.JPG散策中も所々で思い出に残る写真撮影のポイントも教えてもらいました。これも大切なおもてなしの1つですね。

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自然のままの姿を残す原生林や森が再生されながら動物と共生している様子を英語で説明してもらいました。
森からは生命力の強さを感じたり、野生動物による影響などを教えてもらったりしました。

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翌日は「光の森」と呼ばれる、「前田一歩園財団」が管理する私有地に案内してもらいました。この場所は許可を受けた指定ガイドと一緒でないと入れない貴重な場所です。明治時代から観光振興目的で守られていたこの森。
葉の間から差し込む光にとても温かいぬくもりを感じました。


20220304_na_doutou17.jpg2日目も英語で説明を受けます。1日目に比べて聞き取れることも多くなった・・・かな?

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見て触って匂いを嗅いで・・・。五感を使って自然を味わいました。


壮瞥町にも動植物はもちろん、アウトドアツーリズムの可能性がたくさんあります。
海外のお客様が戻ってきたときは、こんな風におもてなしができるといいですね!

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光の森の中には、「ボッケ」が存在しています。ボッケとは、泥が火山ガスと共にぶくぶくと吹き出す場所のことです。アイヌ語で「煮え立つ」といった意味の言葉で、とても神秘的なものでした。


みなさん、たくさん歩いて、英語を聞いて、頑張りました!本当にお疲れ様でした。
壮瞥町の自然とは違った森の中を歩いて、今までしたことのない経験はどうでしたか?
海外の方々をおもてなしするという日本にいながら行う国際交流活動の参考になる体験だったのではないかと思います。
ぜひ、これからも英語学習だけでなく、壮瞥町のことを勉強して、今度は皆さんが壮瞥町の良いところを海外の方に紹介してくださいね。

20220304_na_doutou26.JPG森の中の散策が終わってからは、阿寒湖アイヌコタンを歩きました。こんなに大きなコタン(集落)が残っているのは、この地区の昔からのアイヌ民族との共生や深い繋がりが関わっています。そんなことも今回の派遣事業では学ぶことができました。

鶴賀アドベンチャーベース【SIRI】のみなさん、本当にありがとうございました。

5日目:令和3年8月6日
女満別空港から新千歳空港へ移動し、
無事壮瞥町へ到着!到着式を行いました。

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残念ながら今回の中学3年生はコロナ禍のためフィンランドを訪問することが出来ませんでしたが、今回の道東研修は、フィンランド派遣研修と同じように貴重な経験と知識を学ぶことが出来るように構成されたプログラム内容であったと思います。

何かを学ぶ志は、どんな環境が用意されていても結局は自分自身の気持ち次第だと思います。
どんな状況下でも今できることを一生懸命行い、その時々で学べるチャンスを全うすることが大切です。
そういった日々の積み重ねが、いつかフィンランドもしくは他の国に行ける日が来たら、繋がって実になっていることが必ず実感出来ると思います。


例えばフィンランドに行くと、ロシアやドイツ、日本やアメリカなどとの繋がりや歴史が積み重なった上で今があることがよく分かります。グローバル化が進むにあたり、自国の歴史や状況を把握し、自分の意見を持つことが非常に重要です。

20220304_na_doutou4.JPGオンネトー湖。静寂で自然の生命力を感じられます。


今回の北方領土や阿寒の原生林について学ぶこと、そして現地の方から話を聞くこと、また英語で説明を受けるという様々なプログラムは生徒の皆さんにとって貴重な体験になったのではないかと思います。
私自身、引率としての業務は初めてで至らない点もあったと思いますが、学んだ事を様々な形で壮瞥町に貢献できるよう邁進して参ります。

壮瞥町の中学生フィンランド国派遣事業は大変貴重で素晴らしいプログラムだと思います。
この先も壮瞥町の誇りあるプログラムの1つとして続いていくことを願っています。


最後になりますが、現地でお世話になった方々やこの事業に関わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。
また、この事業を支えてくださっている町民の皆様に心より敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。

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