そうべつ・胆振線跡を巡る~蟠渓駅周辺編~
こんにちは!壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊・情報発信のおしみこと、清水です。
前回の『そうべつ・胆振線跡を巡る~レルコマ橋梁周辺編~』に続き、
今回は蟠渓(ばんけい)駅周辺を巡ってきました。
向かったのは、国道453号「蟠渓橋」に入るカーブ手前。
駐車スペースのある小さな空き地から河原の方まで行くと
長流川(おさるがわ)と合流する、白水川に架かる新しい橋が見えてきます。
実はこの奥に1本橋梁があるんですが見えますか?
せっかくなので、昔の画像と一緒に見比べてみましょう。
白水川に架かる橋梁
左側が以前の。(トッシイさん資料提供)
右側が現在の様子です。
手前には新しい橋が架かりましたが、奥の橋梁と川はそのまま。
見た目は「レルコマ橋梁」に似ていますね。
こんなところにも、胆振線跡があったなんて!
すぐそばの国道を走っていても、これは気付かないです。
(撮影やご覧になる際は、季節や天候などに十分気を付けてください。)
そして、次に向かうのは「蟠渓橋」を渡ってすぐ。
道南バスの「蟠渓」停留所。

蟠渓駅のプラットホームへ続く階段
ここは胆振線の「蟠渓駅」として賑わっていた場所。
駅の階段が現存しています。
階段に生えた苔が歴史を感じさせますね。
早速上ってみましょう!
蟠渓駅プラットホーム跡
今は草が生えてしまっている場所ですが、
実際にこのプラットホーム跡や線路跡に立つと
わずかに駅の気配を感じることができました。
こちらはトッシイさん提供資料画像。
草が生えてないだけで、より一層この場所が駅だったことを感じられますね。
近くにポツンと黒い箱のようなものがあったので近くまで行ってみました!
蟠渓駅で使われていた「制御盤」
この黒い箱の正体は「制御盤」。
「制御盤」とは、信号・分岐器の遠隔操作を行う機器。
今はコンパクトなものが多いそうですが、こちらは高さが2mほど!
トッシイさんと並ぶと、その大きさがよく分かりますね。
「制御盤」には小さな穴が開いていたので覗いてみました。
反対側にはプレートが付いていました。
「お好きな方がいるかもしれない!」と思ったので、こちらも撮影してきましたよ。
【製造番号】165
【製造年月】昭和50年9月
札幌市
建鉄機電工業KK
最後にトッシイさん提供画像を。
今はもう見られない「蟠渓駅前」停留所
サビていますが、ここに駅があったと分かる停留所名。
その土地の歴史が分かる名前って面白く・魅力的に感じませんか?
(例えば「渋谷」は、名前の通り谷にできた街です!)
「何で蟠渓じゃなく、蟠渓駅前なの?」
そんな小さな疑問から興味を持ったり、歴史を辿るきっかけになると
個人的には感じるので...ちょっと残念ですね。
現在はシンプルに「道南バス 蟠渓」と、新しいデザインになっていました。
今回、トッシイさんと巡ったそうべつの胆振線跡。
はじめは
・壮瞥の歴史を知れる
・(詳しくはないが)興味のある鉄道の跡地を実際に見られる
そんなワクワクがとても大きかったです!
でも、散策を終えて感じたのは町の歴史の大切さ。
そして、なくなってしまう寂しさでした。
鉄橋跡やバス停留所など、全てを残すのは難しいと思います。
でも、全てを新しくすることも個人的には違うのかな?と感じています。
整備をして残していくことも大変だと思います。
壊してしまったらもう元に戻りませんから。
今あるものを上手に再利用していく工夫や知恵があれば
観光資源として、新しい壮瞥の魅力が増えるような気がしました。
なんだか真面目な締め方になってしまいました。
(こんなはずじゃなかった!笑)
新たな胆振線跡に関する情報を確認したら、またブログでお知らせしますね。
今回巡った場所はこの辺りです。
「白水川橋梁」は国道453号沿いの空き地から(ちょっと距離はありますが)見えます!
「蟠渓駅」跡もすぐ近くなので、興味のある方は是非足を運んでみてください。
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実はこの「蟠渓」、古くからアイヌの人々が利用する湯治場でした。
胆振線跡巡りの後は、温泉も楽しんでいただきたいです!
歩き疲れた体を癒すのも良し。
温泉にゆっくり浸かりながら、ベスト胆振線跡を思い返すのも良し。
【近くのおすすめ温泉スポット】
●ばんけい温泉 湯人家(ゆのとや)
https://sobetsu-kanko.com/onsen/yunotoya
源泉掛け流し!日帰り温泉もしています。
「かつ丼」はお出汁しみしみ・卵とじタイプ。男性も満足するボリュームです。
●蟠渓温泉 蟠岳荘(ばんがくそう)
https://sobetsu-kanko.com/onsen/bangakuso
【その他】
●音楽室アマデウス
https://sobetsu-kanko.com/other/bankei_amadeusu
週末のみ営業する音楽カフェ。(※冬季は休業中)
廃校になった蟠渓小中学校をそのまま使い、懐かしくて落ち着く時間を過ごせます。