壮瞥産・りんごジュースができるまで
こんにちは。壮瞥(そうべつ)町地域おこし協力隊・情報発信の"おしみ"こと、清水です!
みなさん!突然ですが、工場見学はお好きですか?
私は好きです。すごく!
普段は目にしない、出来上がるまでの工程や変化を見られるって楽しいですよね。
(決して試食コーナーだけが好きなわけじゃありませんよ笑)
今回私は、壮瞥産のりんごを使った100%ジュース『北国の雫(りんご)』を作っている
「有限会社 そうべつ農産加工センター」に取材へ伺いました。
そちらをレポートしたいと思います!
実は以前、協力隊だった原さんも記事を書いてくれています。
工程やスケジュール、どれくらいの量が出来るのかなど詳しく。
こちらも併せてご覧ください。
【りんごジュースの加工現場を取材しました!】
※私は写真を沢山載せるので、是非最後まで"目で"楽しんでください!
帽子にエプロン、制服(上着)と長靴、そしてゴム手袋を用意していただき
(ありがとうございます!!)
もちろんマスクも装着して、見た目は加工センターのスタッフに!
準備ができたので、早速内部に潜入です。
この画像、何をしているところか分かりますか?
実はこれ、りんご果汁を煮沸・殺菌したものを(温度はなんと約90℃!!)
大きな炊釜から次の工程に進むために、別の容器に移動させているところなんです。
容器にかけられた布には、よく見ると小さな穴が。
ここでも"ろ過"作業をしているんですね。
外は雪で真っ白!作業場も湯気で真っ白!
(気温差もあると思いますが)どれだけ暑い現場か目で見て分かりますね。
この日は4名の女性が働いていました。
写真の左側では、果汁を移動させた後の大きな釜を早速洗っています。
終始テキパキと効率の良い動きです!
この後、りんご果汁は管を通って充填(※ビンや缶、ボトルなどの容器に内容物を詰める作業のこと)へ。
瓶に詰める前に、機械の一部(フィルター)で更にろ過。
これで更にりんご果汁が滑らかになるんですね。

1番の見どころ!ジュースの瓶詰め!
さきほどのフィルターを通った果汁が四角い銀色の容器の中へ。
(※中に浮きのストッパーがあり、一定の量を保つようになってます。)
そして手作業で瓶詰めをしていきます。
一度に置けるのは4本。
(※180mlの瓶は、底上げ用の円柱の台の上に載せます。)
一杯になった瓶を斜めに傾けて、充填機の台から外します。
そして作業台に移動させます。
改めて画像を見てみると
外した直後も、台に置いても果汁は瓶のギリギリまで入っています!
スピーディーに作業すると多少こぼれてしまうはずなのに、この通り。
さすがプロ。(ブラボー!!)
冷めないうちに、奥では蓋をする作業も。
こちらも手作業です。

1L瓶のジュースの瓶詰め、やってみました!
実は私、この作業を体験させていただいたのですが
「(充填機から)外す」→「作業台に置く」簡単そうなこの工程。
「見る」と「やる」では大違いなんです!
まず、ガラス瓶にジュース1Lが入っているので単純に重い!!
持たせてもらうと「ダンベルやん...笑」。
軽い筋トレができそうでした。
そして、最初に煮沸した果汁(約90℃)が
管を通って少し温度が下がっているとはいえ
分厚いゴム手袋をして持っても、まだまだ熱い!!
この瓶を
・こぼれない様に!
・スピーディに!
作業台に移動させるだけでも気を使うというか
実は繊細な作業だと感じました。
全てを機械がやってくれる大きな工場とは違い、小さな加工センターなので手作業が多いです。
りんごジュースを作る現場は"スピードが命"。
というのには理由があるんです。
煮沸したりんご果汁は熱を持って"膨張した状態"になります。
膨らんだ状態の風船が、瓶のギリギリまで入っているのを思い浮かべてください。
温度が下がるということは、その逆ですね。
膨張している果汁が縮みます。
縮むということは、、、さっき想像した風船が小さくなって
ギリギリだった内容量が少なくなるということになります。
なので、急いで作業しないと、温度が下がって内容量が変わってしまうんです!
(伝わりました?)
ジュースなど買った時、思ったことはありませんか?
「なんでギリギリいっぱいまで入ってないの?」と。
あれは、元々いっぱい入ってたんです!
でも、熱したものを冷ますことで隙間が空き、少なく見えていたんですね。
(※加熱殺菌する場合)
世の中って知らないことだらけですね!
話を戻しましょう。
ジュースの栓「王冠」を付けているところです。
こちらも手作業。力を込めてレバーを下に引きます。
栓をした瓶は、温度管理しながら湯に入れてさらに殺菌。
そのあとに冷却します。

力が必要になる冷却作業
画像を見てください。
オレンジのかごに1Lの瓶が20本ほど入っているのが分かりますか?
重さにして、大体25kgくらい!(1L=約1kg+ガラス瓶の重さ)
小学校3年生の平均体重(※文化省が発表した2020年版データ)と同じくらいの重さなんです。
このかごを女性1人で持ち上げて、冷却用の大きな容器に入れていきます。
これは腰に負担が掛かる大変な力仕事ですね!
果汁の瓶詰めや栓の作業中、別の方は瓶の準備もしていました。
瓶の割れや汚れがないかチェックした後に、熱湯で殺菌していました。

倉庫で賞味期限シールの貼り付け
賞味期限のシールは倉庫で貼り付け作業をしていました。
女性の足元にある小瓶に注目!
よく見ると、瓶が逆さになっているのが分かりますか?
これは、賞味期限シールを貼りやすくする為の工夫なんです。
(シールは底に貼るので)
蓋が上の状態だと、いちいちひっくり返さないといけません。
でも、最初から逆さになっていたら貼りやすいですよね。
効率の良さがここにもありました。
シール付けされたりんごジュース。
ひんやりした倉庫の中で、出番を待ちます。
作業内容はこのような感じです。

清潔に保たれた作業場
途中からではありますが
一通りの流れを見ながら感じたのは
(食品を製造しているから当たり前なのかもしれませんが)
作業場が本当にきれいだということ!
1つの工程が終わると
手の空いた人がササーッと、あっという間に掃除するんです。
見ていて本当に効率が良く、無駄のない動きでした。
(全作業が一通り終わってからも1時間ほど清掃をするという事でした。)
取材に伺った時間の都合で
ジュース製造の最初に行う作業である、りんごの「洗浄」や「破砕」、
「圧搾」などは見ることができなかったので少し補足すると
こちらが「ケージプレス」。
砕いて袋に入れたりんごを、四角い容器の中に入れて、その上に板を置いて圧縮すると
容器内の小さな穴から果汁が出てきます。
その果汁はこの大きな釜で煮沸させます。
(給食や炊き出しなどで使う、あの大きな鍋です!!)
その後の作業は、私が取材した内容になります。
出来上がったジュースはそれぞれの販売店(果樹園や道の駅サムズなど)で
パッケージシールが貼られるのですが、、

新しくなった『北国の雫』りんごジュースのパッケージ!
実はパッケージのシールデザインが一新されました。
(画像は1L瓶ですが小瓶も同じデザインです。)
キャッチーでかわいい!
小瓶はお土産用に飲み比べセットとしても良さそうですね◎
果樹園や道の駅サムズでも販売されているので、是非探してみてください!
今回「有限会社 そうべつ農産加工センター」を管理されている
【堀口果樹園】の堀口英男さんをはじめ
取材日に勤務されていた女性スタッフのみなさんには大変お世話になりました!
堀口さんには一工程ずつ丁寧に説明していただきとても分かり易かったです。
休憩時間もみなさんと一緒に過ごさせていただき、とても楽しかったです!
本当にありがとうございました。
【りんごジュース 北国の雫】
詳しくはこちら
https://sobetsu-kanko.com/souvenir/ringojuice
【農産物直売所 サムズ】
http://sobetsu-fp.co.jp/index.html
お電話やFAXでのご注文も可能です!
【ふるさとチョイス】
https://www.furusato-tax.jp/city/info/01575
ふるさと納税の返礼品もあります◎