はじめまして!地域おこし協力隊の中村です
はじめまして。
令和7年12月より、壮瞥町の地域おこし協力隊として着任しました中村 仁南(なかむら にな)です。
移住コンシェルジュとして、移住希望者のサポートや情報発信を中心に活動していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、私が壮瞥町に来るまでの道のりを少しご紹介させてください。

室蘭で育ち、外国の文化に触れながら育った幼少期
私は北海道室蘭市で生まれ育ちました。
母が市役所で国際交流の仕事をしており、幼いころから外国の方とふれ合う機会が多くありました。そのため、自然と海外の文化や言葉に興味を持つようになりました。
高校は室蘭の海星学院高校へ。
学生時代はイベントやボランティア活動に積極的に参加し、室蘭のオールイングリッシュのパーティや、トライアスロン大会の給水サポートなど、地域行事にもよく参加していました。
高校時代によく参加していたオールイングリッシュのパーティ
修学旅行でアメリカを訪れたことをきっかけに、「いつか海外に住んでみたい」という想いがさらに強くなりました。

修学旅行で訪れたアメリカのホストファミリーと
名古屋へ進学。留学体験と国際寮生活で広がった世界
大学は、外国語や海外に関わる学びを深めたいと思い、名古屋の南山大学へ進学。
スペイン語を専攻し、大学1年生でスペインに約1か月の語学研修へ、2年生からは大学付属の国際寮に住み、留学生と共同生活を送りました。
ムービーナイト、ハロウィン、コストコパーティ...
国際色豊かな仲間と過ごす毎日はとても刺激的で、「シェアして暮らす楽しさ」をここで深く知りました。

語学研修で訪れたスペインにて
国際寮でのハロウィンパーティ
コロナ禍での閉塞感と、 "働き方の転換期"
しかし、そんな矢先にコロナ禍が到来。
国際寮の留学生は帰国し、突然の一人暮らし状態に。
スペイン留学も叶わず、旅行・航空系の就職も厳しくなり、将来の方向性を見失ってしまいました。
そんな中、オンラインのコミュニティで "フリーランス"や"ノマドワーカー" という働き方を知り、その手段として映像クリエイターの道を志すように。
大学を休学して映像スクールを受講し始め、国際寮を出た後はシェアハウスへ。
「映像クリエイターを目指してます!」と周囲に話していたところ、シェアハウスの運営の方から「日常のVlogを作ってみない?」と声をかけていただき、これが私のクリエイターとしてのスタートになりました。
1軒目のシェアハウスでのシェアメイトの誕生日会の様子
そこから繋がりが広がり、映像制作やフォトグラファーとしてのお仕事をいただけるようになり、そのままフリーランスとして独立しました。
5年間のシェア生活が教えてくれた "私の本質"
名古屋では合計2つのシェアハウスに住み、5年近く共同生活をしてきました。
仲間にパンやお菓子をふるまったり、
名古屋名物の"モーニング"をシェアハウス内で開催したり、
イベントを企画したり。
「人を喜ばせること」や「人と人をつなぐこと」に、大きな喜びを感じる自分に気づきました。
シェアハウスで開催したサンドイッチモーニング会で
シェアハウス内で出会い結婚した二人のウェディングフォトや結婚式のオープニングムービーの製作を任せてもらったことは、私の中でも特別な経験です。
人生の門出に関われたことは、クリエイターとしての自信にもなりました。
シェアハウスでみんなの協力を借りてオープニングムービーの撮影会をしました
この"シェア生活の5年"は、私の人生の大きなターニングポイントであり、
「無限の可能性」と「本当の喜び」を教えてくれた時間でした。
田舎暮らしと「しあわせのパン」への憧れ
昔から私は、"スローライフ"への憧れがありました。
庭で採れた野菜を料理したり、澄んだ空気の中でお茶を飲んだり、ご近所さんと繋がりながら暮らすあたたかな生活。
映画『しあわせのパン』に影響を受けてパン作りを始めたのもそのころです。
そんなとき、父から声をかけられ、洞爺湖・月浦で民泊を手伝うことに。
「しあわせのパン」の舞台にもなった場所で、約半年間の田舎暮らしを体験し、
"将来は田舎でゲストハウス兼カフェを開きたい" という思いがより強くなりました。
冬の洞爺湖大好きです♡
地域おこし協力隊との出会い
月浦で暮らしていたとき、当時壮瞥町の協力隊として活動していた今井さんと出会い、協力隊制度の存在を知りました。
いくつかの地域を調べる中で、
「自分の好きと得意を活かしながら、人と深く関わり、暮らしをつくれる場所」
として一番惹かれたのが壮瞥でした。
自然豊かな環境で写真や映像を活かした発信ができること、
人の温かさを感じやすい規模の町であること、
そして地元・室蘭からも近く、
"将来は地元のまちづくりにも携わりたい"という想いともつながっていました。
さらに、以前に月浦で暮らした経験から、
壮瞥の風景や空気感に強く魅力を感じていたことも大きな決め手でした。
ここでなら、
地域に寄り添いながら一緒に未来をつくっていける
そんな確信を持てたため、壮瞥へ移住することを決めました。
そしてご縁があり、壮瞥町に迎えていただきました。
壮瞥でのこれから
まだ暮らし始めて間もないですが、
壮瞥の方々のあたたかさや、仲洞爺の湖畔から見える景色、
果樹園越しの有珠山・昭和新山の風景にすでに心を掴まれています。
滝之町の市街地から見える昭和新山(左)と有珠山(右)
移住コンシェルジュとして、
移住検討者の相談対応、移住体験住宅の運営、空き家の情報収集、地域交流の企画 など、
移住・定住につながる活動を一つひとつ丁寧に進めていきます。
同時に、映像・写真・デザインの経験を活かして、
"壮瞥で暮らす魅力"を等身大の目線で発信していきたいと考えています。
・移住者インタビューや地域の日常を伝える動画づくり
・壮瞥農産物を使ったレシピの紹介や商品企画
・町民の皆さんと協力したイベントや交流の場づくり
など地域の魅力がさらに広がるようなお手伝いができたら嬉しいです。
そして何より、
地域のみなさんとの交流を楽しみながら仲良くなり、
その声をしっかり聴き、町の方と一緒に未来をつくっていくこと を大切にしていきたいと思っています。
「自分の好きと得意を活かして地域に貢献できる喜び」を感じながら、
壮瞥に暮らす方にとっても、これから来る方にとっても、
"ここで生きていくっていいな"と思ってもらえる情報と場づくりを目指して活動していきます。
これからどうぞよろしくお願いいたします。