【イベントレポート】令和7年度第2回「夜空を見る集い」が開催されました
こんにちは!地域おこし協力隊の鎌田です。
6月3日(火)、令和7年度 第2回「夜空を見る集い」が森と木の里センターで開催されました。
ターンテーブルを使用した地球照の説明
今回のテーマは「月面X」と「夏の星座の観測」
あいにく当日は空一面が厚い雲に覆われ、天体望遠鏡での観測は叶いませんでしたが、代わりに講師の田中文夫さん(壮瞥町天文同好会会長)による、月面Xの現れる仕組みや、星の見え方に関する興味深いお話を聞くことができました。
田中さんの講座に集中する皆さん
幻のX──月面Xってなに?
「月面X」とは、月面に現れる"X"の形をした模様のこと。
このXは、月の表面にあるクレーターや山の地形に、特定の角度から太陽の光が当たることで現れます。見られるのはほんの数時間。年に1〜2回しかチャンスがないという、とても貴重な天文現象とのことです。
次の3つの要因が月面Xを形づくるポイントです:
- 月の地形
複雑に入り組んだクレーターや谷の影が、特定の角度で光を受けて"X"の形を描き出す。 - 太陽と月の位置関係
太陽の光が斜めから差し込むタイミング、つまり月が満月に近づくころに、この現象は起こりやすくなる。 - 私たちの視点(視角)
地球からの観測位置や時間帯によって見え方が変わり、条件の整った間、Xの形がくっきりと浮かび上がる。
今回は残念ながら実物を見ることはできませんでしたが、田中さんが持参した写真資料や図解によって、その仕組みを詳しく知ることができました。
「見られなかったからこそ、次の機会が楽しみになりますね」と話す参加者の声も。
いつか自分の目でその"X"を見る日が来るのを、楽しみに待ちたいですね。
資料を使用して月面Xを解説
星が⭐︎型に見える理由、知っていますか?
もうひとつ、今回特に印象に残ったのが「なぜ星は丸いのに、私たちには"星型"に見えるのか?」という話題。
田中さんの解説によると、これは目の中にある「水晶体の縫合線(ほうごうせん)」という構造が関係しているそうです。
水晶体とは、目の中で光を屈折させ、網膜に像を結ぶ役割を担っているレンズのような組織。その内部には、繊維同士が交差して接合する「縫合線」と呼ばれる筋があり、そこを通る光が干渉し合うことで、星がキラキラした形に見えるのだそうです。
つまり、私たちの目の構造が、あの馴染みある「⭐︎」の形を作り出しているのです。
普段なんとなく眺めている星にも、こんな秘密があったとは...!参加者の多くが「なるほど~!」と目を輝かせて聞いていました。
田中さん特製の実験道具!
星型スライムで盛り上がる工作タイム!
観測ができない日でも、子どもたちにとってのお楽しみはやっぱり「工作タイム」。
今回は、紙で作った星型の容器に、好きな色のスライムを流し込んで楽しむ「星型スライム」づくりが行われました。
星型の器をきれいに折り上げる作業は大人でもなかなか難しく、子どもたちはもちろん、付き添いの保護者の方々やスタッフも真剣そのもの。苦戦しながらも笑顔で取り組む姿があちこちで見られました。
星型の器に苦戦する参加者の皆さん完成した星型の器(右の少し不恰好なのが私のです...)
スライムは、色を混ぜたり、ラメを入れたりと、それぞれの「マイ宇宙」を表現しているようで、完成した作品にはみんな満足そうでした!
液体のりと水とラメを投入ホウ砂を投入して混ぜ合わせると...スライムに!
子どもたちは「おうちでもう一回つくりたい!」と声を上げるなど、楽しい思い出となったようです。
私は金色の星型スライムを作りました
次回の観測会にもご期待ください!
今回の「夜空を見る集い」は、あいにくの曇り空でしたが、田中さんの丁寧な解説と楽しい工作を通じて、天文の奥深さと面白さをしっかりと感じることができました。
このイベントは毎回、観測だけでなく学びと楽しさが詰まった時間になっています。
次回こそは、澄みわたる星空の下での観測ができることを願いつつ、またみなさんと一緒に夜空を見上げる日を楽しみにしています。
田中さん特製の惑星輪投げを楽しむ子どもたち
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壮瞥町教育委員会生涯学習課社会教育係 担当:加納 (0142-66-2131)
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