【清掃ボランティア】とうや湖ぐるっと彫刻公園をご存じですか?
洞爺湖の自然と芸術を未来へつなぐ
皆さんは「とうや湖ぐるっと彫刻公園」をご存じでしょうか?
北海道有数の観光地である洞爺湖。その湖畔をぐるりと囲むように点在する58基の彫刻作品たちは、まるで自然の中に溶け込むように佇み、訪れる人の目と心を楽しませてくれます。
「THE EARTH VIBRATIONとうや」 / 近持 イオリ
5月24日(土)、この「とうや湖ぐるっと彫刻公園」に関連する清掃活動が行われ、私も壮瞥町役場職員の皆さんと一緒に参加してきました。主催は壮瞥町ボランティアセンター。彫刻を美しく保つことを通して、芸術や環境に親しみ、郷土への愛着を育むことを目的に、毎年一度実施されている取り組みです。
「啓示」 / 米坂 ヒデノ
彫刻と向き合う清掃作業
私たちの清掃ルートは、洞爺マリン壮瞥温泉営業所から洞爺サンパレスリゾート&スパまでのエリア。道路沿いや遊歩道の近くに設置されている彫刻に近づくと、日常の中ではあまり気づかない汚れが目につきます。砂ぼこりや鳥のフン、クモの巣など、風雨にさらされる野外アートならではの"自然の跡"が刻まれていました。
「薫風」/ 秋山 沙走武
ブラシや雑巾を使い、彫刻の表面を丁寧に磨いていく作業は、なかなか根気のいるものでしたが、そのぶんやりがいもたっぷり。
少しずつ表情を取り戻していく彫刻たちを見ていると、「また多くの人に見てもらえるようになってよかった」という気持ちが自然と湧いてきました。
「回峰」 / 奥山 喜生
「とうや湖ぐるっと彫刻公園」の魅力
改めて紹介すると、「とうや湖ぐるっと彫刻公園」は、洞爺湖畔約52kmの道のりに、国内外のアーティストが制作した全58基の彫刻作品が設置されています。まさに野外美術館!
「肖像のある風景」 / 湯川 隆
自然を背景に、力強く、時に静かに自己を表現しています。
「薫風」/ 秋山 沙走武
美術館のような空間で観る芸術も魅力的ですが、こうした野外彫刻は、天候や時間帯、季節の変化によって見え方が変わるのが大きな特徴。湖面の輝きや雲の流れ、木々のざわめきの中で、アートが生きているように感じられます。
「回峰」 / 奥山 喜生
壮瞥町にはその中でも18基の彫刻作品が設置されています。
内訳は以下の通りです:
- 洞爺サンパレス〜洞爺湖園地駐車場の壮瞥温泉エリアに13基
- 壮瞥公園へと続く坂道の途中に1基
- 仲洞爺にある「キムンドの家」の裏に4基
「風とあそぶ」 / 鈴木 吾郎
洞爺湖温泉街の散策ついでに楽しめる作品も多く、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。どれもアーティストの個性が際立っており、一つひとつ見て回るだけでも、楽しめます。
「春~風光る」 / 熊谷 紀子
芸術と地域を未来につなぐ取り組み
私自身、壮瞥に移住する前から洞爺湖を訪れる機会はあり、温泉街近辺の彫刻には何度か目を留めたことがありました。しかし、実際に活動に参加し、話を聞き、彫刻と向き合う時間を持って初めて、これほど多くの作品が湖畔全体に広がっていること、そしてそれぞれにストーリーがあることを知りました。
「夏~渚へ」 / 神田 比呂子
清掃を通じて彫刻にふれることは、単なる「掃除」以上の意味を持っています。
それは、「次にこの場所を訪れる誰かのために、美しい状態で作品を残す」という、地域の未来への思いやりであり、芸術と人との間にある小さな橋をつくる行為なのだと感じました!
58基、いつか制覇したい!
現在、私が実際に見たことのある彫刻は、壮瞥エリアと洞爺湖温泉街に設置されているものに限られています。
ですが、今回の活動をきっかけに、「いつか58基すべての彫刻を見てまわりたい」という目標ができました。
天気の良い日に少しずつ足を延ばして、洞爺湖をぐるっと一周しながら、アートと自然を同時に楽しむ。そんな休日の過ごし方も、この地域ならではの贅沢かもしれません。
もしまだ「とうや湖ぐるっと彫刻公園」をじっくり見たことがないという方がいれば、ぜひ次の散策で立ち寄ってみてください。
そして、毎年行われている清掃活動にも、機会があればぜひ参加してみてください。
きっと、彫刻を通じてこの地域の新たな魅力に気づくはずです。
「漣舞-リップル・ダンス」 / 関 正司
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